专利摘要:
本発明は、構造式(A)で表される化合物または薬学的に許容できるその塩を対象とする。本発明はまた、上述の構造式(A)によって表される化合物または薬学的に許容できるその塩と、薬学的に許容できるキャリアまたは希釈剤とを含んでなる医薬組成物に関する。上述の構造式(A)によって表される化合物または薬学的に許容できるその塩の治療的有効量を投与するステップを含んでなる、癌を有する対象を治療する方法もまた開示される。
公开号:JP2011506494A
申请号:JP2010538297
申请日:2008-12-19
公开日:2011-03-03
发明作者:サンプソン,ピーター・ブレント;パン,グォファ;フェハー,ミクロス;フォレスト,ブライアン・ティー;ポールス,ハインツ・ダブリュ;リ,ジェ−ワン;リウ,ヨン;ローファー,ラドスロウ
申请人:ユニバーシティ・ヘルス・ネットワークUniversity Health Network;
IPC主号:C07D401-04
专利说明:

[0001] 関連出願の相互参照
本明細書は2008年6月11日に出願された米国仮特許出願第61/131,717号明細書、および2007年12月21日に出願された米国仮特許出願第61/008,865号明細書の優先権を主張する。これら2件の出願の教示全体は、参照によって本明細書に援用する。]
背景技術

[0002] タンパク質キナーゼは、例えば癌などの様々な疾患の新しい治療薬の探索において広範囲な研究の対象とされている。タンパク質キナーゼは、ヌクレオシド三リン酸からシグナル伝達経路に関与するタンパク質受容器へのホスホリル転移をもたらすことで、細胞内シグナル伝達を媒介することが知られている。それらを通じて細胞外およびその他の刺激が細胞内で多様な細胞応答を生じさせる、多数のキナーゼおよび経路がある。]
[0003] セリン/スレオニンキナーゼのpolo様キナーゼ(PLK)ファミリーは、PLK1、PLK2(Snkとしてもまた知られている)、PLK3(FnkまたはPrkとしてもまた知られている)、およびPLK4(Sakとしてもまた知られている)の少なくとも4種の既知のメンバーを含んでなる。PLK4は最も理解が進んでおらず、かつ最も多岐にわたるPLKファミリーのメンバーである。PLK4のN末端触媒領域は、PLK1〜3とは異なる基質特異性を有する。PLK4はまた、PLK1〜3中のタンデムPB配列でなく、単一polo−box配列のみを含んでなる、多岐にわたるC末端も有し、それは局在化ドメインではなくホモ二量体化ドメインとして機能するようである(Lowery et al.,(2005)Oncogene 24:248−259)。]
[0004] PLK4は、有糸分裂開始と停止の制御、および中心体複製の制御因子に関与することが知られている(Habedanck et al.Nature Cell Biology 7:1140−1146,2005)。PLK4転写物はSからM相にかけて増加し、タンパク質は後期促進複合体(APC)によってユビキチン化され破壊される(Hudson et al.Curr.Biol.11:441−446,2001;Fode et al.Mol.Cell.Biol.16:4665−4672,1996)。PLK4は、後期有糸分裂進行(Fode et al.PNAS.91:6388−6392,1994;Hudson et al.Curr.Biol.11:441−446,2001)、細胞生存、および原腸形成後胚の発達(Hudson et al.Curr.Biol.11:441−446,2001)のために必要とされる。PLK4ノックアウトマウスは胎生致死性(E7.5)であり、有糸分裂およびアポトーシス細胞の著しい増大がある(Hudson et al.Curr.Biol.11:441−446,2001)。PLK4はp53によって転写抑制される(Li et al.Neoplasia 7:312−323,2005)。この抑制は、恐らくヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)リプレッサーの動員を通じて媒介され、抑制はp53誘発アポトーシスに寄与するようである(Li et al.Neoplasia 7:312−323,2005)。]
[0005] PLK4は結腸直腸腫瘍内で過剰発現されることが報告されており、隣接する正常な腸粘膜内では発現は低いと報告される(Macmillian et al.Ann.Surg.Oncol.8:729−740,2001)。さらにPLK4mRNAは、いくつかの腫瘍細胞系統内で過剰発現されることが報告されている(Hitoshi,et al.,米国特許出願公開第2003/0027756号明細書)。さらに2007年11月20日に出願された同時係属米国仮特許出願第61/003,825号明細書(その教示全体を参照によって本明細書に援用する)において、出願人らは基底細胞様腫瘍中のPLK4の過剰発現について述べている。]
[0006] したがってタンパク質キナーゼ、特にPLK4を阻害する作用因子は、癌を治療する可能性を有する。タンパク質キナーゼ阻害剤、特にPLK4阻害剤として機能できるさらなる作用因子に対する必要性がある。]
課題を解決するための手段

[0007] 出願人らは、特定のインドリノン化合物が、polo様キナーゼ(PLK)などのキナーゼの強力な阻害剤であることを今や発見した(実施例B参照)。出願人らはまた、これらのインドリノン化合物が強力な抗癌活性を有することを今や発見した(実施例C参照)。これらの発見に基づいて、インドリノン化合物、その医薬組成物、およびインドリノン化合物で癌を治療する方法がここで開示される。]
[0008] 一実施形態では、本発明は、構造式(A)、




によって表される化合物、または薬学的に許容できるその塩を対象とする。]
[0009] A環は任意に置換される5または6員環芳香族環である。]
[0010] B環は任意に置換されるフェニル環である。]
[0011] C環はX1〜X3の1つがNであり、X1〜X3の1つがNR5であり、X1〜X3の1つがNまたはCR6である、5員環複素環式芳香族環である。]
[0012] Zは=N−または=CR3−である。]
[0013] R3は−H、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルである。]
[0014] R4およびR5のそれぞれは独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)であり、R4およびR5によって表される基中の前記各アルキルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R4およびR5によって表される基中の前記各フェニルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0015] R6は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、R’、−OR、−SR、−N(R)2、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R)2、−OC(O)N(R)2、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−SOR’、−SO2R’、−SO3R’、−SO2N(R)2、−NRS(O)R’、−NRSO2R’、−NRC(O)N(R)2、−NRC(O)ON(R)2、または−NRSO2N(R)2である。]
[0016] 各Rは独立して、水素、C1〜10脂肪族、フェニルまたは5〜6員環ヘテロアリールであり、前記脂肪族はハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、Rによって表されるフェニルおよびヘテロアリール基、およびRによって表される脂肪族基の置換基中のフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、または
N(R)2は、=O、=S、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、フェニル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される非芳香族複素環式基を形成する。]
[0017] 各R’は独立して、C1〜10脂肪族、フェニルまたは5〜14員環ヘテロアリールであり、前記脂肪族は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)(非芳香族複素環式基)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(C1〜C6ハロアルキル),−C(O)O(フェニル)、−OC(O)(C1〜C6アルキル)、−OC(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−OC(O)(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)、−S(O)2(C1〜C6ハロアルキル)、および−S(O)2(フェニル)からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R’によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基、およびR’によって表される脂肪族基の置換基中のフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、非芳香族複素環式基、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)(非芳香族複素環式基)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)O(フェニル)、−OC(O)(C1〜C6アルキル)、−OC(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−OC(O)(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)、−S(O)2(C1〜C6ハロアルキル)、および−S(O)2(フェニル)からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0018] 別の実施形態では、本発明は、上述の構造式(A)によって表される化合物または薬学的に許容できるその塩と、薬学的に許容できるキャリアまたは希釈剤とを含んでなる医薬組成物を対象とする。]
[0019] 本発明はまた、ここで開示される本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩の治療的有効量を投与するステップを含んでなる、癌を有する対象を治療する方法も含む。]
[0020] 本発明はまた、ここで開示される本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩の治療的有効量を投与するステップを含んでなる、オーロラBおよび/またはPLK−4の阻害を必要とする対象中で、オーロラBおよび/またはPLK−4を阻害する方法も含む。]
[0021] ここで開示される本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩の治療法における使用もまた、本発明に含まれる。一実施形態では、治療法は癌がある対象を治療するためのものである。別の実施形態では、治療法はオーロラBおよび/またはPLK−4の阻害を必要とする対象中で、オーロラBおよび/またはPLK−4を阻害するためのものである。]
[0022] 癌がある対象を治療する薬剤を製造するためのここで開示される本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩の使用もまた、本発明に含まれる。]
[0023] オーロラBおよび/またはPLK−4の阻害を必要とする対象中でオーロラBおよび/またはPLK−4を阻害する薬剤を製造するための、ここで開示される本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩の使用もまた、本発明に含まれる。]
図面の簡単な説明

[0024] 化合物実施例A57によるHUV−EC−C細胞チューブ形成の阻害を示す棒グラフである。]
[0025] 一態様では、本発明は、構造式(A)によって表されるインドリノン化合物を対象とする。構造式(A)中の変数の値と特定値の第1の組は、以下の段落で提供される。]
[0026] A環は任意に置換される5または6員芳香族環である。一実施形態では、A環は任意に置換されるベンゼン環である。別の実施形態では、A環は任意に置換されるピリジン環である。別の実施形態では、A環は任意に置換されるピロール環である。別の実施形態では、A環は任意に置換されるチオフェン環である。別の実施形態では、A環は任意に置換されるチアゾール環である。]
[0027] 一実施形態では、A環は1つ以上の置換基Qaで任意に置換され、フェニルB環は1つ以上の置換基Qbで任意に置換される。典型的にQaおよびQbのそれぞれは独立して、ハロゲン、−X−R1、−NO2、−CN、−NCS、Ak1、Ar1、(C1〜10アルキレン)−Ar1、(C2〜10アルケニレン)−Ar1、−O−[CH2]p−O−、−S−[CH2]p−S−、および−[CH2]q−からなる群から選択される。一実施形態では、QaおよびQbの一方は、ハロゲン、−NO2、−CN、Ak1、Ar1、(C1〜10アルキレン)−Ar1、(C2〜10アルケニレン)−Ar1または−X−R1であり、QaおよびQbの他方は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである。別の実施形態では、QaおよびQbの一方は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OH、−O(C1〜C6アルキル)、−O(C1〜C6ハロアルキル)、−SH、−S(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6ハロアルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)ONH2、−NHC(O)ONH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)2、−NHSO2NH2、−NHSO2NH(C1〜C6アルキル)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)2または−NHSO2(C1〜C6アルキル)であり、QaおよびQbの他方は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである。さらに別の実施形態では、QaおよびQbの一方は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、Ph、−CH2Ph、−C(O)Ph、−C(O)NH(Ph)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−SO2NH(Ph)、−SO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−O(Ph)、−S(Ph)、−NH(Ph)、−N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)(Ph)、−NHC(O)O(Ph)、−NHC(O)NH(Ph)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)ONH(Ph)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHSO2NH(Ph)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)または−NHSO2(Ph)であり、各Phは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基であり、QaおよびQbの他方は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである。さらに別の例では、QaおよびQbはどちらも独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである。別の実施形態では、Qaはハロゲン、シアノ、−NR1R2、−NR2C(O)R1、−C(O)OR1、−OC(O)R1、−N(R2)C(O)NR1R2、−OR1、C1〜6アルキルであり、C1〜6アルキルは、ハロゲン、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、およびC1〜6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、Qbは、ハロゲン、C1〜3アルキル、C1〜3ハロアルキル、C1〜3アルコキシ、またはC1〜3ハロアルコキシである。別の実施形態では、Qaは、−OH、C1〜6アルコキシまたはC1〜6ハロアルコキシであり、Qbはハロゲン、C1〜3アルキル、C1〜3ハロアルキル、C1〜3アルコキシ、またはC1〜3ハロアルコキシである。]
[0028] Xは、−C(O)O−、−C(O)−、−C(S)−、−OC(O)−、−C(O)N(R2)−、−C(S)N(R2)−、−OC(O)N(R2)−、−S(O)−、−S(O)2−、−SO3−、−SO2NR2−、−O−、−S−、−NR2−、−NR2C(O)−、−NR2S(O)−、−NR2C(O)O−、−NR2C(O)ONR2−、−N(R2)C(O)NR2−、−NR2SO2NR2−または−NR2SO2−である。代案としてはXは、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R2)−、−OC(O)N(R2)−、−SO2NR2−、−O−、−S−、−NR2−、−NR2C(O)−、−NR2C(O)O−、−NR2C(O)ONR2−、−N(R2)C(O)NR2−、−NR2SO2NR2−または−NR2SO2−である。]
[0029] 各R1は独立して、i)水素、ii)任意に置換されるC6〜14アリール基または任意に置換される5〜14員環ヘテロアリール基、またはiii)任意に置換されるC1〜10脂肪族基であるが、ただしXが−S(O)−、−S(O)2−、−SO3−、−NR2S(O)−または−NR2SO2−であれば、R1は水素以外である。一実施形態では、各R1は独立して、i)水素、ii)任意に置換されるフェニル基または任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)任意に置換されるC1〜10アルキルであるが、ただしXが−S(O)−、−S(O)2−、−SO3−、−NR2S(O)−または−NR2SO2−であれば、R1は水素以外である。典型的にR1によって表されるアリールおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、−NO2、−CN、−NCS、Ak10、(C1〜10アルキレン)−Ar10、(C2〜10アルケニレン)−Ar10、−C(O)OR10、−C(O)R10、−C(S)R10、−OC(O)R10、−C(O)N(R11)2、−C(S)N(R11)2、−OC(O)N(R11)2、−S(O)R12、−S(O)2R12、−SO3R12、−SO2N(R11)2、−OR10、−SR10、−N(R11)2、−NR11C(O)R10、−NR11S(O)R12、−NR11C(O)OR12、−N(R11)C(O)N(R11)2、−NR11SO2N(R11)2、および−NR11SO2R12からなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。一実施形態では、R1によって表されるアリールおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、Ak10、(C1〜10アルキレン)−Ar10、(C2〜10アルケニレン)−Ar10、−OR10、−SR10、−OC(O)N(R11)2、−N(R11)2、−C(O)NR11、−NR11C(O)R10、−N(R11)C(O)N(R11)2、−NR11SO2N(R11)2、−NR11SO2R12、−SO2N(R11)2、−OC(O)R10、−C(O)OR10、および−C(O)R10からなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。典型的にR1によって表されるアルキル基をはじめとする脂肪族基は、ハロゲン、−NO2、−CN、−NCS、Ar10、−C(O)OR10、−C(O)R10、−C(S)R10、−OC(O)R10、−C(O)N(R11)2、−C(S)N(R11)2、−OC(O)N(R11)2、−S(O)R12、−S(O)2R12、−SO3R12、−SO2N(R11)2、−OR10、−SR10、−N(R11)2、−NR11C(O)R10、−NR11S(O)R12、−NR11C(O)OR12、−N(R11)C(O)N(R11)2、−NR11SO2N(R11)2、および−NR11SO2R12からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。一実施形態では、R1によって表されるアルキル基をはじめとする脂肪族基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、Ar10、−OR10、−SR10、−N(R11)2、−OC(O)R10、−C(O)OR10、および−C(O)R10からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。別の実施形態では、R1は−H−またはC1〜6アルキルであり、C1〜6アルキルはハロゲン、−OH、−SH、−O(C1〜3アルキル)、−S(C1〜3アルキル)、およびC1〜6ハロアルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0030] 各R2は独立して、R1、−CO2R1、−SO2R1または−C(O)R1であり、またはNR1と一緒に合わせると、NR1R2によって表される任意に置換される非芳香族複素環式基を形成する。一実施形態では、各R2は−HまたはC1〜C6アルキルである。典型的にNR1R2によって表される非芳香族複素環式基は、=O、=S、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、フェニル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。一実施形態では、NR1R2によって表される非芳香族複素環式基は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、=O、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。別の実施形態では、R2は−H−またはC1〜6アルキルであり、C1〜6アルキルは、ハロゲン、−OH、−SH、−O(C1〜3アルキル)、−S(C1〜3アルキル)、およびC1〜6ハロアルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0031] Zは=N−または=CR3−である。一実施形態では、Zが=N−であり、




であり、R4がHまたはC1〜C6アルキルであれば、A環はフェニルでも、ハロゲンまたはトリフルオロメチルで置換されたフェニルでもない。別の実施形態では、Zが=N−であれば、









でない。]
[0032] R3は−H、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルである。一実施形態では、R3は−HまたはC1〜C6アルキルである。別の実施形態では、R3は−H、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルであり、R3がハロゲンであれば、









でない。]
[0033] R4およびR5のそれぞれは独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)である。典型的にR4およびR5によって表される基中の各アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。典型的にR4およびR5によって表される基中の各フェニルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。一実施形態では、R4とR5とはどちらも−Hである。]
[0034] R6は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、R’、−OR、−SR、−N(R)2、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R)2、−OC(O)N(R)2、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−SOR’、−SO2R’、−SO3R’、−SO2N(R)2、−NRS(O)R’、−NRSO2R’、−NRC(O)N(R)2、−NRC(O)ON(R)2または−NRSO2N(R)2である。一実施形態では、R6は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、R’、−OR、−SRまたは−N(R)2である。別の実施形態では、R6は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、−S(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6ハロアルキル)、アミノ、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノ、フェノキシまたはフェニルであり、R6によって表される基中の前記アルキルおよび前記アルコキシのそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換され、R6によって表される基中の前記各フェニルは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。別の実施形態では、R6は、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルである。別の実施形態では、R6は任意に置換されるフェニル、任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール、−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH2−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−(任意に置換されるフェニル)、−CH=CH−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−C(O)O(任意に置換されるC1〜6アルキル)、または−CH=CH−OC(O)(任意に置換されるC1〜6アルキル)である。別の実施形態では、R6は任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜6員環ヘテロアリールである。別の実施形態では、R6によって表されるフェニルおよび5〜6員環ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。さらに別の実施形態では、R6は任意に置換されるフェニル基、任意に置換されるピリジル基、任意に置換されるピロリル基、任意に置換されるピラゾリル、任意に置換されるチアゾリル、任意に置換されるピリミジル、または任意に置換されるチエニルである。さらに別の実施形態では、R6は−CH=CH−(任意に置換されるフェニル)−CH=CH−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−C≡C−(任意に置換されるフェニル)または−C≡C−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)であり、ヘテロアリールは、任意に置換されるピリジル基、任意に置換されるピロリル基、任意に置換されるピラゾリル、任意に置換されるチアゾリル、任意に置換されるピリミジル、または任意に置換されるチエニルである。]
[0035] 各R10は独立して、i)水素、ii)任意に置換されるC6〜14アリール基または任意に置換される5〜14員環ヘテロアリール基、またはiii)任意に置換されるC1〜10アルキル基である。一実施形態では、各R10は独立して、i)水素、ii)任意に置換されるフェニル基または任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)任意に置換されるC1〜6アルキル基である。典型的にR10によって表されるフェニルをはじめとするアリールおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、(C1〜10ハロアルコキシ)C1〜10アルキル、(C1〜10アルコキシ)C1〜10アルキル、C1〜10ヒドロキシアルキル、C1〜10アミノアルキル、(C1〜10アルキルアミノ)C1〜10アルキル、(C1〜10ジアルキルアミノ)C1〜10アルキル、(フェニル)C1〜10アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜10アルキル、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜10ジアルキルアミノ、C1〜10アルコキシ、C1〜10ハロアルコキシ、C1〜10アルキルカルボニルオキシ、C1〜10アルコキシカルボニル、およびC1〜10アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。一実施形態では、R10によって表されるフェニルをはじめとするアリールおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。別の実施形態では、R10によって表されるフェニルをはじめとするアリールおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。典型的に、R10によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜10ハロアルキル、C1〜10アルコキシ、C1〜10ハロアルコキシ、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜10ジアルキルアミノ、C1〜10アルキルカルボニルオキシ、C1〜10アルコキシカルボニル、C1〜10アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、前記フェニルはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。一実施形態では、R10によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。別の実施形態では、R10によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0036] 各R11は独立して、R10、−CO2R10、−SO2R10または−C(O)R10であるか、または一緒に合わせた−N(R11)2が任意に置換される非芳香族複素環式基である。典型的に、N(R11)2によって表される非芳香族複素環式基は、=O、=S、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、フェニル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。一例では、N(R11)2によって表される非芳香族複素環式基は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、=O、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0037] 各R12は独立して、i)任意に置換されるC6〜14アリール基または任意に置換される5〜14員環ヘテロアリール基、またはii)任意に置換されるC1〜10アルキル基である。代案としては各R12は独立して、i)任意に置換されるフェニル基または任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基、またはii)任意に置換されるC1〜6アルキル基である。典型的にR12によって表されるフェニルをはじめとするアリールおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、(C1〜10ハロアルコキシ)C1〜10アルキル、(C1〜10アルコキシ)C1〜10アルキル、C1〜10ヒドロキシアルキル、C1〜10アミノアルキル、(C1〜10アルキルアミノ)C1〜10アルキル、(C1〜10ジアルキルアミノ)C1〜10アルキル、(フェニル)C1〜10アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜10アルキル、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜10ジアルキルアミノ、C1〜10アルコキシ、C1〜10ハロアルコキシ、C1〜10アルキルカルボニルオキシ、C1〜10アルコキシカルボニル、およびC1〜10アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。一例では、R12によって表されるフェニルをはじめとするアリールおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。別の例では、R12によって表されるフェニルをはじめとするアリールおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。典型的に、R12によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜10ハロアルキル、C1〜10アルコキシ、C1〜10ハロアルコキシ、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜10ジアルキルアミノ、C1〜10アルキルカルボニルオキシ、C1〜10アルコキシカルボニル、C1〜10アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、前記フェニルは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。一例では、R12によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。別の例では、R12によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0038] 各R21は独立して、水素、任意に置換されるC1〜6アルキル、任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜6員環ヘテロアリールであるか、またはN(R21)2が任意に置換される非芳香族複素環式基を形成する。代案としては、各R21は独立して、水素、任意に置換されるC1〜6アルキルまたは任意に置換されるフェニルである。典型的に、R21によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。典型的に、R21によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。典型的に、N(R21)2によって表される非芳香族複素環式は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、=O、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0039] 各R22は独立して、任意に置換されるC1〜6アルキル、任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜6員環ヘテロアリールである。代案としては各R22は独立して、任意に置換されるC1〜6アルキルまたは任意に置換されるフェニルである。典型的に、R22によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。典型的に、R22によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0040] 各Rは独立して、水素、任意に置換されるC1〜10脂肪族、任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜6員環ヘテロアリールである。代案としては、N(R)2が、任意に置換される非芳香族複素環式基を形成する。典型的に、Rによって表される脂肪族基は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、フェニルおよび5〜6員環ヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。典型的に、Rによって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。典型的に、N(R)2によって表される非芳香族複素環式基は、=O、=S、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、フェニル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。一例では、N(R)2によって表される非芳香族複素環式基は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、=O、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0041] 各R’は独立して、任意に置換されるC1〜10脂肪族、任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜14員環ヘテロアリールである。代案としては、各R’は独立して、−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2(任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール)、−CH2−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−CH2−(任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール)、CH=CH−(任意に置換されるフェニル)または−CH=CH2−(任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール)である。代案としては各R’は独立して、−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−(任意に置換されるピリジル)、−CH2−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−CH2−(任意に置換されるピリジル)、CH=CH−(任意に置換されるフェニル)または−CH=CH2−(任意に置換されるピリジル)である。典型的に、R’によって表される脂肪族基は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシおよびC1〜C6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)(非芳香族複素環式基)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)O(フェニル)、−OC(O)(C1〜C6アルキル)、−OC(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−OC(O)(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)、−S(O)2(C1〜C6ハロアルキル)、および−S(O)2(フェニル)からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、フェニルおよび5〜6員環ヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。典型的に、R’によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシ、非芳香族複素環式基、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)(非芳香族複素環式基)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)O(フェニル)、−OC(O)(C1〜C6アルキル)、−OC(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−OC(O)(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)、−S(O)2(C1〜C6ハロアルキル)、および−S(O)2(フェニル)からなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。]
[0042] 各Ak1は独立して、任意に置換されるC1〜10脂肪族基である。代案としては、各Ak1は独立して、任意に置換されるC1〜10アルキル基である。代案としては、各Ak1は独立して、任意に置換されるC1〜6アルキル基である。典型的に、Ak1によって表される脂肪族およびアルキル基のそれぞれは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−N(R21)2、−C(O)N(R21)2、−C(O)N(R21)2、−NR21C(O)R21、−SO2R22、−SO2N(R21)2、−NR21SO2R22、−NR21C(O)OR21、−OC(O)N(R21)2、−NR21C(O)N(R21)2、−NRC(O)ON(R)2、−NR21SO2N(R21)2、−OR21、−SR21、C1〜10ハロアルコキシ、−C(O)R21、−C(O)OR21、および−OC(O)R21からなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。一例では、Ak1によって表される脂肪族およびアルキル基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。]
[0043] 各Ak10は独立して、任意に置換されるC1〜10アルキル基である。代案としては、各Ak1は独立して、任意に置換されるC1〜6アルキル基である。典型的に、Ak10によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。一例では、Ak10によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0044] 各Ar1は独立して、任意に置換されるC6〜14アリール基または任意に置換される5〜14員環ヘテロアリール基である。代案としては、各Ar1は独立して、任意に置換されるフェニル基または任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基である。典型的に、Ar1によって表されるアリールおよびヘテロアリール基のそれぞれに適切な置換基としては、独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、−NR212、−C(O)NR212、−C(O)NR212、−NR21C(O)R21、−S(O)2R22、−SO2NR212、−NR21SO2R22、−NR21C(O)NR222、−NR21SO2NR212、−OR21、−SR21、C1〜6ハロアルコキシ、−C(O)R21、−C(O)OR21、−OC(O)R21、およびベンジルが挙げられる。追加的な適切な置換基としては、フェニル基および5〜6員環ヘテロアリール基が挙げられ、そのそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。一例では、Ar1によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、−NR212、−C(O)NR212、−C(O)NR212、−NR21C(O)R21、−S(O)2R22、−SO2NR212、−NR21SO2R22、−NR21C(O)NR222、−NR21SO2NR212、−OR21、−SR21、C1〜6ハロアルコキシ、−C(O)R21、−C(O)OR21、−OC(O)R21、フェニル、ベンジル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。別の例では、Ar1によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。さらに別の例では、Ar1によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。]
[0045] 各Ar10は独立して、任意に置換されるC6〜14アリール基または任意に置換される5〜14員環ヘテロアリール基である。代案としては、各Ar10は独立して、任意に置換されるフェニル基または任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基である。典型的に、Ar10によって表されるアリールおよびヘテロアリール基のそれぞれに適切な置換基としては、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜10アルキル)、−S(C1〜10アルキル)、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、(C1〜10ハロアルコキシ)C1〜10アルキル、(C1〜10アルコキシ)C1〜10アルキル、C1〜10ヒドロキシアルキル、(C1〜10アミノアルキル、(C1〜10アルキルアミノ)C1〜10アルキル、(C1〜10ジアルキルアミノ)C1〜10アルキル、(フェニル)C1〜10アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜10アルキル、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜10ジアルキルアミノ、C1〜10ハロアルコキシ、C1〜10アルキルカルボニルオキシ、C1〜10アルコキシカルボニル、およびC1〜10アルキルカルボニルが挙げられる。一例では、Ar10によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。]
[0046] 各pは独立して、1、2または3である。]
[0047] 各qは独立して、2、3、4または5である。]
[0048] 構造式(A)の変数の定義中で言及される、5〜14員環ヘテロアリール基または5〜6員環ヘテロアリール基をはじめとするヘテロアリール基の例については、後述するとおりである。構造式(A)の変数の定義中で言及される、5〜6員環ヘテロアリール基の典型的な例としては、フラニル基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、オキサゾリル、ピラゾリル基、ピロリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピリジニル基またはピリダジニル基が挙げられる。構造式(A)の変数の定義中で言及される、典型的な5〜14員環ヘテロアリール基としては、インドリル基、キノリニル基、フラニル基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、オキサゾリル、ピラゾリル基、ピロリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピリジニル基またはピリダジニル基が挙げられる。]
[0049] 一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)、(H)、(I’)、(J)または(K)、












によって表され、または薬学的に許容できるその塩である。]
[0050] 構造式(B)中のY1、Y2、Y3、およびY4のそれぞれは独立して、−Nまたは−CHである。]
[0051] 構造式(B)〜(K)のA環およびB環は、任意に置換される。残りの変数の値および特定値は、構造式(A)について上述したとおりである。]
[0052] 第1の実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I)、




によって表され、または薬学的に許容できるその塩である。値および特定値は、構造式(A)について上述したとおりである。より具体的な実施形態では、R3は、−H、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルであるが、ただしR3がハロゲンであれば、




は、




ではない。別のより具体的な実施形態では、R3は、H、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルである。]
[0053] 第2の実施形態では、本発明の化合物は構造式(I)によって表され、構造式(I)の変数の値の第1の組は、以下の段落で提供される。]
[0054] R3は−H、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルである。]
[0055] 各R’は独立して、C1〜10脂肪族、フェニルまたは5〜6員環ヘテロアリールであり、前記脂肪族は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R’によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基、およびR’によって表される脂肪族基の置換基中のフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0056] 残りの変数の値および特定値は、構造式(A)について上述したとおりである。]
[0057] 構造式(I)中の変数の値の第2の組は、以下の段落で提供される。]
[0058] Xは、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R2)−、−OC(O)N(R2)−、−SO2NR2−、−O−、−S−、−NR2−、−NR2C(O)−、−NR2C(O)O−、−NR2C(O)ONR2−、−N(R2)C(O)NR2−、−NR2SO2NR2−または−NR2SO2−である。]
[0059] 各R1は独立して、i)水素、ii)任意に置換されるフェニル基または任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)任意に置換されるC1〜10アルキル基である。典型的に、R1によって表されるアルキル、フェニル、およびヘテロアリール基のそれぞれに適切な置換基は、値の第1の組について上述したとおりである。]
[0060] 各Ak1は独立して、任意に置換されるC1〜10アルキル基である。Ak1によって表されるアルキル基の適切な置換基は、値の第1の組について上述したとおりである。]
[0061] 各Ar1は独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、−NR212、−C(O)NR212、−C(O)NR212、−NR21C(O)R21、−S(O)2R22、−SO2NR212、−NR21SO2R22、−NR21C(O)NR222、−NR21SO2NR212、−OR21、−SR21、C1〜6ハロアルコキシ、−C(O)R21、−C(O)OR21、−OC(O)R21、フェニル、ベンジル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基である。]
[0062] 構造式(I)の残りの変数の値および特定値はそれぞれ独立して、第2の実施形態の値の第1の組について上述したとおりである。]
[0063] 構造式(I)中の変数の値の第3の組は、以下の段落で提供される。]
[0064] 各Ak10は独立して、任意に置換されるC1〜6アルキル基である。Ak10によって表されるアルキル基の適切な置換基は、値の第1の組について上述したとおりである。]
[0065] 各Ar10は独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、ベンジル、フェニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基である。]
[0066] 各R10は独立して、i)水素、ii)任意に置換されるフェニル基または任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)任意に置換されるC1〜6アルキル基である。R10によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で、任意に独立して置換される。R10によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0067] 各R11は独立して、R10、−CO2R10、−SO2R10または−C(O)R10であるか、または一緒に合わせた−N(R11)2が、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、=O、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびアミノで任意に置換される5〜6員非芳香族複素環式基である。]
[0068] 各R12は独立して、i)任意に置換されるフェニル基または任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基、またはii)任意に置換されるC1〜6アルキル基である。R12によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で、任意に独立して置換される。R12によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0069] 各R21は独立して、水素、C1〜6アルキルまたは任意に置換されるフェニルである。R21によって表されるフェニル基の適切な置換基は、値の第1の組について上述したとおりである。]
[0070] 各R22は独立して、C1〜6アルキルまたは任意に置換されるフェニルである。R22によって表されるフェニル基の適切な置換基は、値の第1の組について上述したとおりである。]
[0071] X、R1、Ak1、およびAr1の値および特定値は、それぞれ独立して、第2の実施形態の値の第2の組について上述したとおりである。]
[0072] 構造式(I)の残りの変数の値および特定値は、それぞれ独立して、第2の実施形態の値の第1の組について上述したとおりである。]
[0073] 構造式(I)中の変数の値の第4の組は、以下の段落で提供される。]
[0074] 各R1は独立して、i)水素、ii)任意に置換されるフェニル基または任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)任意に置換されるC1〜10アルキル基である。R1によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、Ak10、(C1〜10アルキレン)−Ar10、(C2〜10アルケニレン)−Ar10、−OR10、−SR10、−OC(O)N(R11)2、−N(R11)2、−C(O)NR11、−NR11C(O)R10、−N(R11)C(O)N(R11)2、−NR11SO2N(R11)2、−NR11SO2R12、−SO2N(R11)2、−OC(O)R10、−C(O)OR10、および−C(O)R10からなる群から選択される1つ以上の置換基で、任意に独立して置換される。R1によって表されるアルキル基は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、Ar10、−OR10、−SR10、−N(R11)2、−OC(O)R10、−C(O)OR10、および−C(O)R10からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0075] 各Ak1は独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基である。]
[0076] 各Ar1は独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基である。]
[0077] X、R10、R11、R12、R21、R22、Ak10、およびAr10の値および特定値は、それぞれ独立して、第2の実施形態の値の第3の組について上述したとおりである。]
[0078] 構造式(I)の残りの変数の値および特定値は、それぞれ独立して、第2の実施形態の値の第1の組について上述したとおりである。]
[0079] 構造式(I)の変数の第5の組は、以下の段落で提供される。]
[0080] 各R10は独立して、i)水素、ii)そのそれぞれがハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基である。]
[0081] 各R12は独立して、i)そのそれぞれがハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはii)ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基である。]
[0082] 各Ar10は独立して、そのそれぞれがハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基である。]
[0083] X、R1、R11、R21、R22、Ak1、Ak10、およびAr1の値および特定値は、それぞれ独立して、第2の実施形態の値の第4の組について上述したとおりである。]
[0084] 構造式(I)の残りの変数の値および特定値は、それぞれ独立して、第2の実施形態の値の第1の組について上述したとおりである。]
[0085] 第3の実施形態では、本発明の化合物は、構造式(II)、




よって表され、または薬学的に許容できるその塩であり、構造式(II)の変数の値および特定値は以下の段落で提供される。]
[0086] nおよびmのそれぞれは独立して、0、1または2である。]
[0087] 各R2は−HまたはC1〜C6アルキルである。]
[0088] R4およびR5のそれぞれは独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)であり、R4およびR5によって表される基中の前記各フェニルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R4およびR5によって表される基中の前記各アルキルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0089] R7は−H、F、Clまたはメチルである。]
[0090] 構造式(II)の残りの変数の値および特定値は、それぞれ独立して、第2の実施形態において構造式(I)について上述したとおりである。]
[0091] 代案としては、nおよびmのそれぞれは独立して、0、1または2であり、構造式(II)の残りの変数の値および特定値はそれぞれ独立して、第2の特定の実施形態において構造式(I)の変数の値の第1の組、第2の組、第3の組、第4の組、または第5の組について述べたとおりである。]
[0092] 第4の実施形態では、本発明の化合物は、構造式(III)、(IV)、(V)、(VI)または(VII)




によって表され、または薬学的に許容できるその塩であり、構造式(III)〜(VII)の変数の値および特定値の第1の組は、以下の段落で提供される。]
[0093] QaおよびQbの片方はハロゲン、−NO2、−CN、Ak1、Ar1、(C1〜10アルキレン)−Ar1、(C2〜10アルケニレン)−Ar1または−X−R1であり、QaおよびQbの他方はハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである。]
[0094] nおよびmのそれぞれは独立して、0、1または2である。]
[0095] 各R2は−HまたはC1〜C6アルキルである。]
[0096] R3は−H、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルである。]
[0097] R4およびR5のそれぞれは独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)であり、R4およびR5によって表される基中の前記各フェニルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R4およびR5によって表される基中の前記各アルキルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0098] R6は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、R’、−OR、−SR、−N(R)2、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R)2、−OC(O)N(R)2、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−SOR’、−SO2R’、−SO3R’、−SO2N(R)2、−NRS(O)R’、−NRSO2R’、−NRC(O)N(R)2、−NRC(O)ON(R)2または−NRSO2N(R)2である。代案としては各R6は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、R’、−OR、−SRまたは−N(R)2であり、各Rは独立して、水素、任意に置換されるC1〜6アルキル、任意に置換されるC2〜6アルケニル、任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜6員環ヘテロアリールであり、または一緒に合わせたN(R)2は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、=O、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される非芳香族複素環式基であり、各R’は独立して、任意に置換されるC1〜6アルキル、任意に置換されるC2〜6アルケニル、任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜6員環ヘテロアリールである。]
[0099] 各R7は独立して、−H、F、Clまたはメチルである。]
[0100] 構造式(III)〜(VII)の残りの変数の値および特定値はそれぞれ独立して、構造式(I)の変数の値の第1の組について上述したとおりである。]
[0101] 構造式(III)〜(VII)の変数の値および特定値の第2の組は、以下の段落で提供される。]
[0102] R4およびR5のそれぞれは独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)である。]
[0103] n、m、QaおよびQb、R2、R6、およびR7の値および特定値はそれぞれ独立して、構造式(III)〜(VII)の値の第1の組について上述したとおりである。]
[0104] 構造式(III)〜(VII)の残りの変数の値および特定値はそれぞれ独立して、構造式(I)の変数の値の第1の組について上述したとおりである。]
[0105] 構造式(III)〜(VII)の変数の値および特定値の第3の組は、以下の段落で提供される。]
[0106] QaおよびQbはどちらも独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである。]
[0107] n、m、R2、R2、R4、R5、R6、およびR7の値および特定値のそれぞれは独立して、構造式(III)〜(VII)の値の第2の組について上述したとおりである。]
[0108] 構造式(III)〜(VII)の残りの変数の値および特定値はそれぞれは独立して、構造式(I)の変数の値の第1の組について上述したとおりである。]
[0109] 構造式(III)〜(VII)の変数の値および特定値の第4の組は、以下の段落で提供される。]
[0110] QaおよびQbの一方は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OH、−O(C1〜C6アルキル)、−O(C1〜C6ハロアルキル)、−SH、−S(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6ハロアルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)ONH2、−NHC(O)ONH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)2、−NHSO2NH2、−NHSO2NH(C1〜C6アルキル)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)2または−NHSO2(C1〜C6アルキル)であり、QaおよびQbの他方は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである。]
[0111] 代案としては、QaおよびQbの一方は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、Ph、−CH2Ph、−C(O)Ph、−C(O)NH(Ph)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−SO2NH(Ph)、−SO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−O(Ph)、−S(Ph)、−NH(Ph)、−N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)(Ph)、−NHC(O)O(Ph)、−NHC(O)NH(Ph)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)ONH(Ph)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHSO2NH(Ph)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)または−NHSO2(Ph)であり、各Phは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換され、QaおよびQbの他方は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである。]
[0112] 構造式(III)〜(VII)の残りの変数の値および特定値は、それぞれ独立して、第2の実施形態で構造式(I)の変数の値の第1の組について上述したとおりである。]
[0113] 第5の組では、nおよびmのそれぞれは独立して、0、1または2であり、各構造式(III)〜(VII)の残りの変数の値および特定値は独立して、第2の実施形態において構造式(I)の変数の値の第1の組、第2の組、第3の組、第4の組、または第5の組について述べたとおりである。]
[0114] 第6の組では、各構造式(III)〜(VII)の残りの変数の値および特定値は独立して、第3の実施形態において構造式(II)の変数の値の第1の組で述べられているとおりである。]
[0115] 第5の実施形態では、本発明の化合物は、構造式(VIII)〜(XXXV)、




























から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩であり、構造式(VIII)〜(XXXV)の変数の値および好ましい値の第1の組は、以下の段落で提供される。]
[0116] 構造式(VIII)、(X)、(XII)、(XIII)、(XV)、(XVI)、(XVII)、(XXI)、(XXII)、(XXIII)、(XXVII)、(XXVIII)、(XXIX)、(XXX)、(XXXI)、および(XXXII)中の各Qaは独立して、ハロゲン、−NO2、−CN、Ak1、Ar1、(C1〜10アルキレン)−Ar1、(C2〜10アルケニレン)−Ar1または−X−R1である。構造式(IX)、(XI)、(XIV)、(XVIII)、(XIX)、(XX)、(XXIV)、(XXV)、(XXVI)、(XXXIII)、(XXXIV)、および(XXXV)中の各Qbは独立して、ハロゲン、−NO2、−CN、Ak1、Ar1、(C1〜10アルキレン)−Ar1、(C2〜10アルケニレン)−Ar1または−X−R1である。]
[0117] 構造式(VIII)、(IX)、(XV)、(XVI)、(XVII)、(XVIII)、(XIX)、および(XX)中のnおよびmのそれぞれは独立して、0、1または2である。]
[0118] 各R2は−HまたはC1〜C6アルキルである。]
[0119] R3は、−H、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルである。]
[0120] 構造式(VIII)〜(XII)および(XV)〜(XXIX)中の各R7は独立して、−H、F、Clまたはメチルである。]
[0121] 構造式(VIII)〜(XXXV)の残りの変数の値および特定値はそれぞれ独立して、構造式(I)の変数の値の第1の組について上述したとおりである。]
[0122] 構造式(VIII)〜(XXXV)の変数の値および特定値の第2の組は、以下の段落で提供される。]
[0123] 構造式(VIII)、(X)、(XII)、(XIII)、(XV)、(XVI)、(XVII)、(XXI)、(XXII)、(XXIII)、(XXVII)、(XXVIII)、(XXIX)、(XXX)、(XXXI)、および(XXXII)中の各Qaは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OH、−O(C1〜C6アルキル)、−O(C1〜C6ハロアルキル)、−SH、−S(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6ハロアルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)ONH2、−NHC(O)ONH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)2、−NHSO2NH2、−NHSO2NH(C1〜C6アルキル)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)2または−NHSO2(C1〜C6アルキル)である。代案としては、構造式(VIII)、(X)、(XII)、(XIII)、(XV)、(XVI)、(XVII)、(XXI)、(XXII)、(XXIII)、(XXVII)、(XXVIII)、(XXIX)、(XXX)、(XXXI)、および(XXXII)中の各Qaは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、Ph、−CH2Ph、−C(O)Ph、−C(O)NH(Ph)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−SO2NH(Ph)、−SO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−O(Ph)、−S(Ph)、−NH(Ph)、−N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)(Ph)、−NHC(O)O(Ph)、−NHC(O)NH(Ph)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)ONH(Ph)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHSO2NH(Ph)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)または−NHSO2(Ph)であり、各Phは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基である。]
[0124] 構造式(IX)、(XI)、(XIV)、(XVIII)、(XIX)、(XX)、(XXIV)、(XXV)、(XXVI)、(XXXIII)、(XXXIV)、および(XXXV)中の各Qbは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OH、−O(C1〜C6アルキル)、−O(C1〜C6ハロアルキル)、−SH、−S(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6ハロアルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)ONH2、−NHC(O)ONH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)2、−NHSO2NH2、−NHSO2NH(C1〜C6アルキル)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)2または−NHSO2(C1〜C6アルキル)である。代案としては、構造式(IX)、(XI)、(XIV)、(XVIII)、(XIX)、(XX)、(XXIV)、(XXV)、(XXVI)、(XXXIII)、(XXXIV)、および(XXXV)中の各Qbは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、Ph、−CH2Ph、−C(O)Ph、−C(O)NH(Ph)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−SO2NH(Ph)、−SO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−O(Ph)、−S(Ph)、−NH(Ph)、−N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)(Ph)、−NHC(O)O(Ph)、−NHC(O)NH(Ph)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)ONH(Ph)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHSO2NH(Ph)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)または−NHSO2(Ph)であり、各Phは、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基である。]
[0125] R3、R7、n、およびmの値および特定値は、それぞれ独立して、構造式(VIII)〜(XXXV)の変数の第1の組の値について上述したとおりである。]
[0126] 第3の組では、nおよびmのそれぞれは独立して、0、1または2であり、構造式(VIII)〜(XXXV)の残りの変数の値および好ましい値はそれぞれ独立して、第2の実施形態において構造式(I)の変数の値の第1の組、第2の組、第3の組、第4の組、または第5の組について上述したとおりである。]
[0127] 第4の組では、構造式(VIII)〜(XXXV)の残りの変数の値および特定値はそれぞれ独立して、構造式(II)の変数の第1の組の値について述べたとおりである。]
[0128] 第6の実施形態では、本発明の化合物は、構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、(K1)〜(K8)




































































によって表され、または薬学的に許容できるその塩であり、
式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ik)、(Il)、(C1)、(C2)、(D1)、(D2)、(D5)、(D6)、(E1)、(E2)、(E5)、(E6)、(F1)、(F2)、(F5)、(F6)、(G1)、(G2)、(G5)、(G6)、(H1)、(H2)、(H5)、(H6)、(I’1)、(I’2)、(I’5)、(I’6)、(J1)、(J2)、(J5)、(J6)、(K1)、(K2)、(K5)、および(K6)中のR6は、任意に置換されるフェニル、任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール、−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH2−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−(任意に置換されるフェニル)、−CH=CH−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−C(O)O(任意に置換されるC1〜6アルキル)、または−CH=CH−OC(O)(任意に置換されるC1〜6アルキル)である。R6はまた、−C≡C−(任意に置換されるフェニル)、−C≡C−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−C≡C−C(O)O(任意に置換されるC1〜6アルキル)、または−C≡C−OC(O)(任意に置換されるC1〜6アルキル)であることができ、
構造式(Ig)、(Ih)、(Ii)、および(Ij)中のR7は、−H、−F、−Clまたはメチルであり、構造式(Ii)、(Ij)、(Ik)、および(Il)中のnは0または1である。]
[0129] 構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、および(Il)の残りの変数の値および特定値は、第1の実施形態において構造式(I)について上述したとおりである。構造式(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)の残りの変数の値および特定値は、構造式(A)について上述したとおりである。]
[0130] 一実施形態では、構造式(C1)において、R6が−Hであり、R5がHであり、R4がHまたはC1〜C6アルキルであれば、A環はフェニルでも、ハロゲンまたはトリフルオロメチルで置換されたフェニルでもない。別の実施形態では、構造式(C1)において、R5およびR6は双方が−Hであることはない。一実施形態では、構造式(Ia)および(Ib)において、R3は−H、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルである。]
[0131] 第7の実施形態では、構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If),(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)中のR4およびR5のそれぞれは独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)であり、R4およびR5によって表される基の中の各フェニルは、ハロゲン、C1〜6アルキル、−O(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ハロアルコキシ、シアノ、およびニトロからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。残りの変数の値および特定値は、第6の実施形態で上述したとおりである。]
[0132] 第8の実施形態では、構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)(If)、(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)中のR4およびR5は、第7の実施形態において上述したとおりであり、構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(C1)、(C2)、(D1)、(D2)、(D5)、(D6)、(E1)、(E2)、(E5)、(E6)、(F1)、(F2)、(F5)、(F6)、(G1)、(G2)、(G5)、(G6)、(H1)、(H2)、(H5)、(H6)、(I’1)、(I’2)、(I’5)、(I’6)、(J1)、(J2)、(J5)、(J6)、(K1)、(K2)、(K5)、および(K6)中のR6は、任意に置換されるフェニル、任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール、−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH2−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−(任意に置換されるフェニル)、−CH=CH−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−C(O)O(任意に置換されるC1〜6アルキル)、または−CH=CH−OC(O)(任意に置換されるC1〜6アルキル)である。代案としては、R6はまた、−C≡C−(任意に置換されるフェニル)、−C≡C−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−C≡C−C(O)O(任意に置換されるC1〜6アルキル)、または−C≡C−OC(O)(任意に置換されるC1〜6アルキル)であることができる。R6によって表される基中の5〜12員環ヘテロアリールは、ピリジル、チアゾリル、ピラジニル、チオフェニル、インドリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、およびピリミジルからなる群から選択され、そのそれぞれが任意に置換される。残りの変数の値および特定値は、第6の実施形態で上述したとおりである。]
[0133] 第9の実施形態では、構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)中の変数の値は、次の段落で提供される。]
[0134] 構造式(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)中のA環は1つ以上のQaで任意に置換され、構造式(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)中のB環は1つ以上のQbで任意に置換される。]
[0135] QaおよびQbのそれぞれは独立して、ハロゲン、シアノ、−NR1R2、−NR2C(O)R1、−C(O)OR1、−OC(O)R1、−C(O)NR1R2、−NR2C(O)OR1、−N(R2)C(O)NR1R2、−OR1、−SO2NR1R2、−NR2SO2R1、C1〜6アルキル、フェニルまたは5〜12員環ヘテロアリールであり、QaおよびQbによって表されるC1〜6アルキルは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、QaおよびQbによって表されるフェニルまたは5〜12員環ヘテロアリールは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0136] R1およびR2のそれぞれは独立して、−H−またはC1〜6アルキルであり、C1〜6アルキルは、ハロゲン、−OH、−SH、−O(C1〜3アルキル)、−S(C1〜3アルキル)、およびC1〜6ハロアルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0137] 構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(C1)、(C2)、(D1)、(D2)、(D5)、(D6)、(E1)、(E2)、(E5)、(E6)、(F1)、(F2)、(F5)、(F6)、(G1)、(G2)、(G5)、(G6)、(H1)、(H2)、(H5)、(H6)、(I’1)、(I’2)、(I’5)、(I’6)、(J1)、(J2)、(J5)、(J6)、(K1)、(K2)、(K5)、および(K6)のR6によって表される基中のフェニルまたは5〜12員環ヘテロアリールは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。別の実施形態では、N−ピペリジニルがC1〜6アルキルまたはC1〜6アシルで任意にN’−置換されている、−(CH2)0〜3−N−ピペリジニル、−(CH2)0〜3−N−モルホリニル、−(CH2)0〜3−N−ピロリジニル、および−(CH2)0〜3−N−ピペラジニルは、R6によって表される基中のフェニルまたは5〜12員環ヘテロアリールのための追加的な許容できる置換基である。]
[0138] また、構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(C1)、(C2)、(D1)、(D2)、(D5)、(D6)、(E1)、(E2)、(E5)、(E6)、(F1)、(F2)、(F5)、(F6)、(G1)、(G2)、(G5)、(G6)、(H1)、(H2)、(H5)、(H6)、(I’1)、(I’2)、(I’5)、(I’6)、(J1)、(J2)、(J5)、(J6)、(K1)、(K2)、(K5)、および(K6)中のR6によって表される基中のC1〜6アルキルは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0139] 残りの変数の値および特定値は、第6、7、または8の実施形態で上述したとおりである。]
[0140] 第10の実施形態では、構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)中の変数の値は、以下の段落で提供される。]
[0141] 構造式(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)中のA環は1つ以上のQaで任意に置換され、構造式(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)中のB環は1つ以上のQbで任意に置換される。]
[0142] Qaは、ハロゲン、シアノ、−NR1R2、−NR2C(O)R1、−C(O)OR1、−OC(O)R1、−N(R2)C(O)NR1R2、−OR1、C1〜6アルキルであり、C1〜6アルキルは、ハロゲン、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、およびC1〜6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
Qbはハロゲン、C1〜3アルキル、C1〜3ハロアルキル、C1〜3アルコキシ、またはC1〜3ハロアルコキシであり、
R6によって表される基中のフェニル、5〜12員環ヘテロアリール、およびC1〜6アルキルは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−O(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキルC1〜6およびハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される。]
[0143] 残りの変数の値および特定値は、第6、7、8または9の実施形態で上述したとおりである。]
[0144] 第11の実施形態では、構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il),(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)の変数の値は、以下の段落で提供される。]
[0145] 構造式(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)中のA環は1つ以上のQaで任意に置換され、構造式(C1)〜(C4)、(D1)〜(D8)、(E1)〜(E8)、(F1)〜(F8)、(G1)〜(G8)、(H1)〜(H8)、(I’1)〜(I’8)、(J1)〜(J8)、および(K1)〜(K8)中のB環は1つ以上のQbで任意に置換される。]
[0146] Qaは、−OH、C1〜6アルコキシまたはC1〜6ハロアルコキシであり、
Qbはハロゲン、C1〜3アルキル、C1〜3ハロアルキル、C1〜3アルコキシ、またはC1〜3ハロアルコキシであり、
R6によって表される基中のフェニル、5〜12員環ヘテロアリール、およびC1〜6アルキルは、ハロゲン、メチル、メトキシ、およびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に置換される。]
[0147] 第12の実施形態では、本発明の化合物は、(I1)および(I2)、




から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩であり、
Qaは、−H、ハロゲン、−NH2、(C1〜6アルキル)アミンまたはC1〜6アルコキシであり、
R6は、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、−CH=CH−(フェニル)、−CH=CH−(5〜6員環ヘテロアリール)、−C≡C−(フェニル)、−C≡C−(5〜6員環ヘテロアリール)であり、R6によって表される基中のフェニルおよびヘテロアリールのそれぞれは、ハロゲン、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6アミノアルキル)、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、−(CH2)0〜3−N−ピペリジニル、−(CH2)0〜3−N−モルホリニル、−(CH2)0〜3−N−ピロリジニル、および−(CH2)0〜3−N−ピペラジニルで任意に置換され、N−ピペラジニルは、C1〜6アルキルまたはC1〜6アシルで任意にN’−置換される。代案として、構造式(I1)および(I2)では、R6によって表される基中の各ヘテロアリールはピリジニル、ピリミジニルまたはピラジニルであり、それぞれが、ハロゲン、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6アミノアルキル)、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、−(CH2)0〜3−N−ピペリジニル、−(CH2)0〜3−N−モルホリニル、−(CH2)0〜3−N−ピロリジニル、および−(CH2)0〜3−N−ピペラジニルで任意に置換され、N−ピペラジニルはC1〜6アルキルまたはC1〜6アシルで任意にN’−置換される。]
[0148] 残りの変数の値および特定値は、第6、7、8、9または10の実施形態で上述したとおりである。]
[0149] ここでの用法では、R6によって表される基中のフェニル、5〜12員環ヘテロアリール、およびC1〜6アルキルとは、例えばR6によって表される−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH2−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−(任意に置換されるフェニル)、−CH=CH−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−C(O)O(任意に置換されるC1〜6アルキル)、および−CH=CH−OC(O)(任意に置換されるC1〜6アルキル)など、R6によって表されるフェニル、5〜12員環ヘテロアリール、およびC1〜6アルキル、ならびにR6によって表される基中のフェニル、5〜12員環ヘテロアリール、およびC1〜6アルキルを指す。同様に「変数によって表される基中の特定部分」という用語は、変数によって表される部分、または変数によって表される基中の部分を指す。]
[0150] 本発明の化合物の具体例としては、下の実施例で例証される化合物、その立体異性体、および薬学的に許容できるそれらの塩類が挙げられる。]
[0151] ここで述べられている構造式で、水素原子が構造式の芳香環の特定位置に描写される場合、この(これらの)特定位置における置換は許されない。]
[0152] 化合物が、迅速に平衡状態となった2つ以上の構造的に異なる化合物の混合物である場合、互変異性型が存在する。本発明の特定の化合物は、互変異性型として存在する。例えば構造式(A)(式中、X1〜X3の2つがNであり、X1〜X3の1つがNHである)によって表される次の化合物、または構造式(I)(式中、X1〜X3の2つがNであり、X1〜X3の1つがNHである)によって表される化合物は、少なくとも次の互変異性体型を含む。]
[0153] 化合物の1つの互変異性型が名称または構造により描写される場合、その化合物の全ての互変異性型が含まれるものと理解される。]
[0154] 本発明の化合物は、1つ以上のキラル中心および/または二重結合を含有してもよく、したがって二重結合異性体(すなわち幾何異性体)、鏡像異性体、および/またはジアステレオマーなどの立体異性体として存在する。本発明の化合物が、立体化学を示すことなく描写または指名される場合、立体異性的純粋形態(例えば幾何学的純粋、鏡像異性的純粋、またはジアステレオ異性的純粋)、および立体異性体混合物の双方が包含されるものと理解される。例えば構造式(A)または(I)によって表される化合物は、下に示すEおよびZ幾何異性体を有する。]
[0155] したがって、構造式(A)または(I)によって描写される本発明の化合物は、純粋なE幾何異性体異性体、純粋なZ幾何異性体、およびそれらの混合物を含む。]
[0156] 本発明は、ここで開示される化合物の全ての幾何学的純粋形態、および幾何学的濃縮(すなわちEまたはZ異性体のどちらかが50%を超える)混合物を包含する。混合物は、1:20、1:10、20:80、30:70、40:60、および50:50のE:ZおよびZ:Eモル比を含む。]
[0157] ここでの用法では、ラセミ混合物とは、50%が1つの鏡像異性体および50%が分子中の全キラル中心に対応する鏡像異性体であることを意味する。本発明は、キラル中心を有する本発明の化合物の鏡像異性的に純粋な、鏡像異性的に濃縮された、ジアステレオ異性的に純粋な、ジアステレオ異性的に濃縮された、およびラセミ混合物、およびジアステレオマー混合物の全てを包含する。]
[0158] 鏡像異性体およびジアステレオマー混合物は、キラル相ガスクロマトグラフィー、キラル相高速液体クロマトグラフィー、キラル塩錯体としての化合物の結晶化、またはキラル溶剤中における化合物の結晶化などの良く知られている方法によって、それらの構成要素鏡像異性体または立体異性体に分解できる。鏡像異性体およびジアステレオマーはまた、良く知られている不斉合成法によって、ジアステレオ異性的または鏡像異性的に純粋な中間体、試薬、および触媒から得ることができる。]
[0159] 開示される化合物の立体化学が構造によって指名されまたは描写される場合、指名または描写される立体異性体は、その他の立体異性体に対して少なくとも60%、70%、80%、90%、99%または99.9重量%純粋である。単一立体異性体構造によって指名されまたは描写される場合、指名または描写される立体異性体は、少なくとも60%、70%、80%、90%、99%または99.9%純粋である。重量%純度は、指名される立体異性体重量プラスその立体異性体重量に対する、指名される立体異性体重量の比率である。]
[0160] 本発明に含まれるのは、ここで開示される化合物の薬学的に許容できる塩である。開示される化合物は塩基性アミン基を有し、したがって薬学的に許容できる塩と共に薬学的に許容可能な酸を形成できる。本発明の化合物の適切な薬学的に許容できる酸付加塩としては、無機酸塩(塩酸、臭化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸、および硫酸など)、および有機酸塩(酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、コハク酸、p−トルエンスルホン酸、および酒石酸など)が挙げられる。カルボン酸などの酸性基がある本発明の化合物は、薬学的に許容できる塩基と共に薬学的に許容可能な塩を形成できる。適切な薬学的に許容できる塩基性塩としては、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(ナトリウムおよびカリウム塩など)、およびアルカリ土類金属塩(マグネシウムおよびカルシウム塩など)が挙げられる。四級アンモニウム基がある化合物はまた、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、酢酸イオン、過塩素酸イオンなどの対アニオンを含有する。このような塩の別の例としては、塩酸塩、臭化水素塩、硫酸塩、メタンスルホン酸、硝酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩[例えば(+)酒石酸塩、(−)酒石酸塩、またはラセミ混合塩をはじめとするその混合物]、コハク酸塩、安息香酸塩、およびグルタミン酸などのアミノ酸との塩が挙げられる。]
[0161] 「ハロ」という用語は、ここでの用法ではハロゲンを意味し、クロロ、フルオロ、ブロモ、およびヨードを含む。]
[0162] 「脂肪族基」は、非芳香族であり、炭素および水素のみから成り、例えば二重および/または三重結合などの1つ以上の不飽和単位を任意に含有してもよい。脂肪族基は、直鎖、分枝鎖または環式であってもよい。直鎖または分枝鎖の場合、脂肪族基は、典型的に約1〜約20個の炭素原子、典型的に約1〜約10個の炭素原子、より典型的に約1〜約6個の炭素原子を含有する。環式の場合、脂肪族基は、典型的に約3〜約10個の炭素原子、より典型的に約3〜約7個の炭素原子を含有する。「置換脂肪族基」は、1つ以上の任意の「置換可能炭素原子」で置換される。脂肪族基中の「置換可能炭素原子」は、1つ以上の水素原子に結合する脂肪族基中の炭素である。1つ以上の水素原子が、適切な置換基で任意に置換できる。「ハロ脂肪族基」は、1つ以上のハロゲン原子で置換された、上で定義される脂肪族基である。脂肪族基の置換可能炭素原子上の適切な置換基は、アルキル基のためのものと同一である。]
[0163] 単独で、または「アルコキシ」、「ハロアルキル」、「アリールアルキル」、「アルキルアミン」、「シクロアルキル」、「ジアルキルアミン」、「アルキルアミノ」、「ジアルキルアミノ」「アルキルカルボニル」、「アルコキシカルボニル」などのより大きな部分の一部として使用される「アルキル」という用語は、ここでの用法では飽和直鎖、環式または分枝脂肪族基を意味する。ここでの用法では、C1〜C6アルキル基は「低級アルキル」を指す。同様に「低級アルコキシ」、「低級ハロアルキル」、「低級アリールアルキル」、「低級アルキルアミン」、「低級シクロアルキルアルキル」、「低級ジアルキルアミン」、「低級アルキルアミノ」、「低級ジアルキルアミノ」「低級アルキルカルボニル」、「低級アルコキシカルボニル」という用語は、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖および分枝飽和鎖、および3〜6個の炭素原子を含有する環式飽和鎖を含む。]
[0164] 「アルコキシ」という用語は−O−アルキルを意味し、「ヒドロキシアルキル」は、ヒドロキシで置換されたアルキルを意味し、「アラルキル」はアリール基で置換されたアルキルを意味し、「アルコキシアルキル」はアルコキシ基で置換されたアルキルを意味し、「アルキルアミン」はアルキル基で置換されたアミンを意味し、「シクロアルキルアルキル」はシクロアルキルで置換されたアルキルを意味し、「ジアルキルアミン」は2個のアルキル基で置換されたアミンを意味し、「アルキルカルボニル」は−C(O)−R(式中、Rはアルキルである)を意味し、「アルコキシカルボニル」は−C(O)−OR(式中、Rはアルキルである)を意味し、アルキルは上で定義される通りである。]
[0165] 「ハロアルキル」および「ハロアルコキシ」という用語は、場合によって1つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルまたはアルコキシを意味する。「ハロゲン」という用語は、F、Cl、BrまたはIを意味する。好ましくはハロアルキルまたはハロアルコキシ中のハロゲンはFである。]
[0166] 「アシル基」という用語は−C(O)Rを意味し、Rは任意に置換されるアルキル基またはアリール基(例えば任意に置換されるフェニル)である。Rは好ましくは非置換のアルキル基またはフェニルである。]
[0167] 「アルキレン基」は−[CH2]z−によって表され、zは好ましくは1〜8、より好ましくは1〜4の正の整数である。]
[0168] 「アルケニレン基」は、その中で隣接するメチレンの少なくとも1つのペアが、−CH=CH−で置換されているアルキレンである。]
[0169] 「アルキニレン基」は、その中で隣接するメチレンの少なくとも1つのペアが、−C≡C−で置換されているアルキレンである。]
[0170] 単独で、または「アラルキル」、「アラルコキシ」、または「アリールオキシアルキル」などのより大きな部分の一部として使用される「アリール基」という用語は、炭素環式芳香族環を意味する。「炭素環式芳香族基」という用語は、「アリール」、「アリール環」「炭素環式芳香族環」、「アリール基」、および「炭素環式芳香族基」という用語と同義的に使用されてもよい。アリール基は、典型的に6〜14個の環原子を有する。「置換アリール基」は、1つ以上の任意の置換可能環原子で置換される。「C6〜14アリール」という用語は、ここでの用法では6〜14個の炭素原子を含有する、単環、二環式または三環式炭素環系を意味し、フェニル、ナフチル、アントラセニル、1,2−ジヒドロナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、フルオレニル、インダニル、インデニルなどが挙げられる。]
[0171] 単独で、または「ヘテロアラルキル」または「ヘテロアリールアルコキシ」などのより大きな部分の一部として使用される「ヘテロアリール」、「複素環式芳香族」、「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」、および「複素環式芳香族基」という用語は、炭素と、少なくとも1つの(典型的に1〜4、より典型的に1または2個の)ヘテロ原子(例えば酸素、窒素またはイオウ)とから選択される5〜14個の原子環を有する芳香族環基を指す。それらは単環式環および多環式環を含み、単環複素環式芳香族環は、1つ以上の別の炭素環式芳香族または複素環式芳香族環と融合する。「5〜14員環ヘテロアリール」という用語は、ここでの用法では1つまたは2つの芳香族環と、特に断りのない限り、その1、2、3、4または5個が、独立して、N、NH、N(C1〜6アルキル)、O、およびSから選択されるヘテロ原子である5〜14個の原子とを含有する単環式、二環式または三環式環系を意味し、チエニル、フリル、ピロリル、ピリジル、インドリル、キノリル、イソキノリル、テトラヒドロキノリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニルなどが挙げられる。]
[0172] 単環5〜6員環ヘテロアリール基の例としては、フラニル(例えば2−フラニル、3−フラニル)、イミダゾリル(例えばN−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル)、イソオキサゾリル(例えば3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル)、オキサジアゾリル(例えば2−オキサジアゾリル、5−オキサジアゾリル)、オキサゾリル(例えば2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、ピラゾリル(例えば3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、ピロリル(例えば1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、ピリジル(例えば2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリミジニル(例えば2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル)、ピリダジニル(例えば3−ピリダジニル)、チアゾリル(例えば2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、トリアゾリル(例えば2−トリアゾリル、5−トリアゾリル)、テトラゾリル(例えばテトラゾリル)、チエニル(例えば2−チエニル、3−チエニル)、ピリミジニル、ピリジニル、およびピリダジニルが挙げられる。多環式芳香族ヘテロアリール基の例としては、カルバゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、インドリル、キノリニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、アクリジニル、またはベンゾイソオキサゾリルが挙げられる。]
[0173] アリールおよびヘテロアリール基のその他の例としては、




が挙げられ、A1〜Z7環のそれぞれは任意に置換される。環O1−Z7は、上に示すように、2つのアリール基を架橋する位置にない環のあらゆる環炭素を通じて、それらの指定原子に付着できるものと理解される。例えば




は、基がQ1環またはR1環のどちらかを通じて、その指定原子に付着することを意味する。アリールおよびヘテロアリール基のさらに別の例としては、




が挙げられ、A1〜N1環のそれぞれは任意に置換される。アリールおよびヘテロアリール基のより具体的な値としては、




が挙げられ、A1〜E1環のそれぞれは任意に置換される。アリールおよびヘテロアリール基のなおもより具体的な値はとしては、




が挙げられ、A1〜C1環のそれぞれは任意に置換される。任意に置換されるA1環が、C6〜14アリール基をはじめとする各アリール基で最も一般的な特定値である。]
[0174] ここでの用法では、「非芳香族複素環式基」という用語は、不飽和非芳香族環である単環式(典型的に3〜10員環を有する)または多環式(典型的に7〜20員環を有する)ヘテロ環系を意味する。3〜10員複素環は5個までのヘテロ原子を含有でき、7〜20員複素環は7個までのヘテロ原子を含有できる。典型的に複素環は、少なくとも1つの環構成炭素原子を有する。各ヘテロ原子は、酸化または四級化できる窒素(例えばN(O))と、酸素と、スルホキシドおよびスルホンをはじめとするイオウとから独立して選択される。複素環は、あらゆるヘテロ原子または炭素原子を通じて付着してもよい。代表的な複素環としては、モルホリニル、チオモルホリニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヒダントイニル、バレロラクタミル、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニルなどが挙げられる。]
[0175] アリール基、および芳香族および非芳香族ヘテロアリール基は、特に断りのない限り、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、アミノ、C1〜20アルキルアミノ、C1〜20ジアルキルアミノ、C1〜20アルコキシ、(C1〜10アルコキシ)C1〜20アルキル、C1〜20ハロアルコキシ、(C1〜10ハロアルコキシ)C1〜20アルキル、およびC1〜20ハロアルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換できる。典型的な置換基としては、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜10ジアルキルアミノ、C1〜10アルコキシ、(C1〜6アルコキシ)C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルコキシ、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜10アルキル、およびC1〜10ハロアルキルが挙げられる。より典型的な置換基としては、C1〜10アルキル、−OH、C1〜10アルコキシ、C1〜10ハロアルキル、ハロゲン、C1〜10ハロアルコキシ,アミノ、ニトロ、およびシアノが挙げられる。]
[0176] 本発明の別の態様に従って、本発明の化合物は、当該技術分野で確立されたものと類似した方法によって調製できる。例証として構造式(A)(式中、Zは=CR3−である)または(I)の化合物をスキーム1で概説した方法によって調製してもよく、A、B、およびC環はここで定義されるとおりである。適切に置換されたA1またはインドリン−2−オンA2(式中、A環はここで定義されるとおりである)の反応を溶剤還流温度(一般に約60℃〜120℃)において、プロトン性溶剤(エタノールなど)中の二級アミン(ピペリジンなど)の存在下で、適切なアルデヒド(R3=H)またはケトン(R3はHでない)と反応させる。さらにこの反応は、DMSOまたはDMFなどの非プロトン性溶剤中の二級アミン;KF/Al2O3による無溶剤;トルエン中の酸性条件(p−TsOH)またはTHF中の強塩基条件(例えばLDA)をはじめとする多様な代案の条件下で実施できる。
スキーム1]
[0177] 化合物B1のR3がHでない本発明の他の態様(スキーム2)では、ケトンB1は、最初に二級アミン(R*およびR**は小型アルキルであるか、または一緒になってピロリジンまたはピペリジンなどの5または6員環を形成する)との反応によって、エナミンB2(YおよびZはプロトンまたは小型アルキルである)に変換される。還流有機溶剤(トルエンなど)中におけるエナミンB2とインドリン−2−オンA2との引き続く反応は、構造式(I)(式中、Zは=CR3−である)の化合物を生じる。
スキーム2]
[0178] 構造式(A)の化合物(式中、Zは=N−である)または構造式(C)の化合物(式中、Zは=N−である)は、スキーム3で概説される方法によって調製してもよく、A、B、およびC環はここで定義されるとおりである。
スキーム3]
[0179] 本発明は、例えば3H、11Cまたは14C、または125Iおよび18Fなどの放射性ハロゲンの構造内への組み込みによって標識された本発明の化合物などの本発明の化合物の放射標識形態を含む。放射標識された本発明の化合物は、当該技術分野で知られている標準法を使用して調製してもよい。例えば標準技術を使用して、例えばトリチウムガスおよび触媒を使用して、本発明の化合物の適切な前駆物質の水素付加によって、本発明の化合物にトリチウムを組み込んでもよい。代案としてはジメチルホルムアミドなどの適切な溶剤中のクロラミン−T存在下の[125I]ヨウ化ナトリウムなどの標準ヨウ素化条件を使用して、対応するトリアルキルスズ(適切にはトリメチルスズ)誘導体から、放射性ヨウ素を含有する本発明の化合物を調製してもよい。トリアルキルスズ化合物は、適切には50〜100℃の高温で、例えばジオキサンなどの不活性溶剤中のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)存在下のヘキサメチル二ズスなど、標準パラジウム触媒スタニル化条件を使用して、対応する非放射性ハロ化合物、適切にはヨード化合物から調製してもよい。さらに放射性フッ素を含有する本発明の化合物は、例えばK[18F]/K222と、例えば18Fアニオンで置換されてもよいトシル基などの適切な離脱基を含んでなる式Iの化合物などの適切な前駆体化合物との反応によって調製してもよい。]
[0180] 場合によっては上で概説した化学作用は、例えば置換基として付着する反応性基などの反応性基に起因する副反応を妨げるための保護基の使用によって、修正する必要があるかもしれない。これは例えば“Protective Groups in Organic Chemistry” McOmie,J.F.W.Ed.,Plenum Press,1973、およびGreene,T.W.and Wuts,P.G.M.,“Protective Groups in Organic Synthesis”,John Wiley & Sons,3rd Edition,1999で述べられているような従来の保護基の手段によって達成されてもよい。]
[0181] 本発明のインドリノン化合物は、PLK4、PLK1、PLK2、オーロラA、オーロラB、およびFLT−3をはじめとする様々なキナーゼを阻害できる(実施例B、C、D、E、F、およびHを参照されたい)。したがって一般に本発明のインドリノン化合物は、このようなキナーゼと関連付けられている疾患または病状の治療において有用である。例えばPLK4、PLK1、オーロラA、およびオーロラBは、細胞有糸分裂進行に関与すると考えられている。したがってこれらの酵素の小型分子阻害剤は、潜在的な抗腫瘍剤であることができる。]
[0182] 特定の実施形態では、本発明の化合物は、PLK、オーロラA、オーロラBおよび/またはFLT−3阻害剤であり、このようなキナーゼと関連付けられている癌などの疾患を治療するのに有用である。別の特定の実施形態では、本発明の化合物はPLK阻害剤であり、癌などのPLKと関連付けられている疾患を治療するのに有用である。典型的にPLKは、PLK4、PLK2、およびPLK1である。一例では、PLKはPLK1およびPLK4である。別の例では、PLKはPLK4である。別の特定の実施形態では、本発明の化合物はオーロラAおよび/またはB阻害剤であり、癌などの様々な病状の治療のためにオーロラAおよび/またはB活性を阻害するのに有用である。さらに別の特定の実施形態では、本発明の化合物はFLT−3阻害剤であり、癌などの様々な病状の治療のためにFLT−3活性を阻害するのに有用である]
[0183] 。
本発明の別の態様は、ここで開示される本発明の化合物の有効量を投与するステップを含んでなる、癌を治療する方法に関する。一実施形態では、本発明の化合物は腫瘍成長を抑制する。具体的には本発明の化合物は、PLK、オーロラA、オーロラB、およびFLT−3の少なくとも1つを過剰発現する腫瘍の成長を抑制する。より具体的には、本発明の化合物は、PLK、例えばPLK1、PLK2および/またはPLK4を過剰発現する腫瘍の成長を抑制する。なおもより具体的には、本発明の化合物は、PLK4を過剰発現する腫瘍の成長を抑制する。別の実施形態では本発明の化合物は、腫瘍細胞のアポトーシスを誘発することで、または腫瘍細胞の増殖を阻害することで、腫瘍成長を抑制する。]
[0184] 本発明の方法によって治療または予防できる癌としては、肺癌、乳癌、大腸癌、脳癌、神経芽細胞腫、前立腺癌、メラノーマ、多形膠芽細胞腫、卵巣癌、リンパ腫、白血病、メラノーマ、肉腫、腫瘍随伴病変、骨肉腫、胚細胞腫、神経膠腫、および中皮腫が挙げられる。特定の一実施形態では、癌は、肺癌、大腸癌、脳癌、神経芽細胞腫、前立腺癌、メラノーマ、多形神経膠芽腫または卵巣癌である。別の特定の実施形態では、癌は肺癌、乳癌、大腸癌、脳癌、神経芽細胞腫、前立腺癌、メラノーマ、多形膠芽細胞腫または卵巣癌である。さらに別の特定の実施形態では、癌は乳癌である。さらに別の特定の実施形態では、癌は基底細胞サブタイプ乳癌または管腔細胞Bサブタイプ乳癌である。さらに別の特定の実施形態では、癌は軟部組織癌である。「軟部組織癌」は、身体のあらゆる軟部組織に由来する腫瘍を包含する、当該技術分野承認用語である。このような軟部組織は、平滑筋、骨格筋、腱、線維性組織、脂肪組織、血液、およびリンパ管、血管周囲組織、神経、間葉細胞、および滑膜組織をはじめとするが、これに限定されるものではない、身体の様々な構造および臓器を結合し、支持し、または取り囲む。したがって軟部組織癌は、脂肪組織、筋肉組織、神経組織、関節組織、血管、リンパ管、および線維組織の癌であることができる。軟部組織癌は、良性または悪性であることができる。一般に悪性軟部組織癌は、肉腫、または軟部組織肉腫と称される。脂肪腫、脂肪芽細胞腫、褐色脂肪腫、脂肪肉腫、平滑筋腫、平滑筋肉腫、横紋筋腫、横紋筋肉腫、神経線維腫、シュワン細胞腫(神経鞘腫)、神経腫、悪性シュワン細胞腫、神経線維腫、神経原性肉腫、結節性腱滑膜炎、滑膜肉腫、血管腫、グロムス腫瘍、血管周皮腫、血管内皮腫、血管肉腫、カポジ肉腫、リンパ管腫、線維腫、弾性線維腫、表在性線維腫症、線維性組織球腫、線維肉腫、線維腫症、隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)、悪性線維性組織球腫(MFH)、粘液腫、顆粒細胞腫、悪性間葉細胞腫、肺胞軟部肉腫、類上皮肉腫、明細胞肉腫、および線維形成性小細胞腫瘍をはじめとする多数の軟部組織腫瘍タイプがある。特定の実施形態では、軟部組織癌は、線維肉腫、胃腸肉腫、平滑筋肉腫、脱分化型脂肪肉腫、多形型脂肪肉腫、悪性線維性組織球腫、円形細胞肉腫、および滑膜肉腫からなる群から選択される肉腫である。]
[0185] 本発明は、対象中で、PLK2またはPLK4活性などのPLK活性を効果的に低下させるのに効果的な量のここで開示される化合物を対象に投与するステップを含んでなる、腫瘍細胞がある対象を治療する方法にさらに関する。特定の実施形態では、PLKはPLK4である。]
[0186] 本発明は、オーロラBおよび/またはPLK−4の阻害を必要とする対象中で、オーロラBおよび/またはPLK−4を阻害する方法にさらに関する。ここでの用法では、「オーロラBおよび/またはPLK−4の阻害を必要とする対象」とは、オーロラBおよび/またはPLK−4の過剰発現と関連付けられている疾患または病状を有する対象、またはオーロラBおよび/またはPLK−4の阻害が有益な効果を有する疾患または病状を有する対象を意味する。]
[0187] 本発明の化合物の「治療的有効量」、「有効量」または「十分な量」という用語は、例えばヒトなどの哺乳類をはじめとする対象に投与されると、臨床結果をはじめとする有益なまたは所望の結果をもたらすのに十分な量である。本発明の化合物の「治療的有効量」とは、対照と比較して、対象中で(例えば臨床症状または癌細胞量による判定で)癌を予防し、阻害し、抑制し、または減少させる量である。具体的には、「癌がある対象を治療する」とは、次の1つ以上を部分的にまたは実質的に達成することを含む。癌の成長または拡散を停止させる、癌の広がりを減少させる(例えば腫瘍サイズを減少させるか、または患部数を減少させる)、癌成長速度を抑制する、および癌と関連付けられている臨床症状または指標(組織または血清構成要素など)を向上または改善させる。]
[0188] 一般に本発明の化合物の治療的有効量は、所定の薬剤または化合物、医薬製剤、投与経路、疾患または障害タイプ、治療される対象または宿主のアイデンティティなどの様々な要因次第で変動するが、それでもなお当業者は慣例的に判定できる。ここで定義されるように、本発明の化合物の治療的有効量は、当該技術分野で知られている通例の方法によって当業者が容易に判定してもよい。]
[0189] 一実施形態では、本発明の化合物の治療的有効量は、約0.1〜約15mg/kg体重、適切には約1〜約5mg/kg体重、およびより適切には約2〜約3mg/kg体重の範囲である。当業者は、癌を患っている対象を効果的に治療するのに必要な投薬量に特定の要因が影響するかもしれないことを理解し、これらの要因としては、疾患または障害の重篤性、以前の治療、対象の総体的な健康および/または年齢、および存在するその他の疾患が挙げられるが、これに限定されるものではない。]
[0190] さらに治療的有効量の本発明の化合物を用いた対象の「治療」計画は、単一投与からなってもよく、または代案としては一連の適用を含んでなってもよい。例えば本発明の化合物は、少なくとも週に1回投与してもよい。しかし別の実施形態では、特定の治療のために、化合物を対象に約毎週1回から毎日1回投与してもよい。治療期間の長さは、疾患重篤性、患者年齢、本発明の化合物の濃度および活性、またはその組み合わせなどの多様な要因に左右される。特定の治療または予防計画の間に、治療または予防のために使用される化合物の効果的な投薬量が増減するかもしれないこともまた理解される。投薬量の変化の結果が起きるかもしれず、当該技術分野で知られている標準診断アッセイによって明らかにされる。場合によっては、慢性投与が必要とされるかもしれない。]
[0191] ここでの用法では、「治療」は、臨床結果をはじめとする有益なまたは所望の結果を得るためのアプローチである。有益なまたは所望の臨床結果としては、検出可能または検出不能に関わらず、1つ以上の症状または病状の軽減または回復、疾患程度の縮小、安定化した(すなわち悪化しない)疾患状態、疾患拡散の予防、疾患進行の遅延または減速、疾患状態の改善または緩和、および寛解(部分的または全面的を問わず)が挙げられるが、これに限定されるものではない。「治療」はまた、治療を受けなかった場合に予期される生存時間と比較して、生存時間の延長を意味することができる。]
[0192] 「対象」または「患者」という用語またはその同義語は、ここでの用法では、動物界の全構成員、特にヒトをはじめとする哺乳類であるを含む。対象または患者は、適切にはヒトである。]
[0193] 一実施形態では、本発明の方法は、本発明の医薬品組成物が単独投与される単剤治療である。したがって本実施形態では、本発明の化合物が、医薬組成物中の唯一の薬学的活性成分であるか、または対象に投与される唯一の薬学的活性成分である。]
[0194] 別の実施形態では、本発明の方法は、所望の疾患または適応症を治療することが当該技術分野で知られている、その他の治療的に効果のある薬剤または治療法の1つ以上との併用療法である。一例では、1つ以上のその他の抗増殖または抗癌治療法を本発明の化合物と併用する。別の例では、ここで開示される化合物を当該技術分野で知られているその他の抗癌剤の1つ以上と同時投与する。本発明の化合物との併用で使用してもよい抗癌治療法としては、外科手術、放射線療法(γ照射、中性子ビーム放射線療法、電子ビーム放射線療法、陽子線治療法、近接照射療法、および全身性放射性同位体をはじめとするが、これに限定されるものではない)、および内分泌治療法が挙げられる。本発明の化合物との併用で使用してもよい抗癌剤としては、生物反応修飾物質(インターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子(TNF)をはじめとするが、これに限定されるものではない)、温熱療法および寒冷療法、あらゆる有害効果を減弱する薬剤(例えば鎮吐薬)、およびその他の認可された化学療法薬(例えばタキソールとその類似体)が挙げられる。]
[0195] 本発明の化合物をその他の抗癌剤と併用する場合、それらは同時に投与できる。ここでの用法では、「同時に投与される」とは、それらが対象中でどちらも同時に生物学的に活性であるように、2つの物質が対象に投与されることを意味する。投与の正確な詳細は、互いの存在下における2つの物質の薬物動態に左右され、例えば薬物動態が適切であれば、一方の投与の24時間以内などの時間内に他方の物質を投与することを含むことができる。適切な投与計画のデザインは、当業者にとって日常の操作手順である。特定の実施形態では、2つの物質は実質的に同時に、すなわち互いに数分以内に投与され、または双方の物質を含んでなる単一組成物中で投与される。代案としては対象中で同時に1つのみが生物学的に活性であるように、2つの薬剤を別々に投与できる。]
[0196] 本発明の化合物は、当業者には理解されるように、選択される投与経路次第で多様な形態で患者に投与できる。本発明の化合物は、例えば経口、非経口、バッカル、舌下、経鼻、直腸、パッチ、ポンプまたは経皮投与してもよく、医薬組成物はそれに応じて調合される。非経口投与としては、静脈内、腹腔内、皮下、筋肉内、経上皮、経鼻、肺内、くも膜下腔内、直腸、および局所投与様式が挙げられる。非経口投与は、選択される期間にわたる連続の輸液によることができる。]
[0197] 本発明の化合物は、適切には対象に投与するための医薬組成物に調合できる。本発明の医薬品組成物は、乳糖、デンプン、セルロース、およびデキストロースなどの1つ以上の薬学的に許容できるそのキャリアおよび/または希釈剤を任意に含む。着香剤;甘味料;メチル、エチル、プロピル、およびブチルパラベンなどの保存料などのその他の賦形剤もまた含めることができる。適切な賦形剤のより完全な一覧は、Handbook of Pharmaceutical Excipients(5th Ed.,Pharmaceutical Press(2005))にある。当業者は、様々なタイプの投与経路に適した調合物をどのように調製するかを理解する。適切な調合物の選択および調製のための従来の手順および成分については、例えばRemington‘s Pharmaceutical Sciences(2003−20th edition)およびThe United States Pharmacopeia: The National Formulary(USP 24 NF19)published in 1999で述べられている。キャリア、希釈剤および/または賦形剤は、医薬組成物のその他の成分と適合し、その受容者に有害でないと言う意味で「許容可能」である。]
[0198] 典型的に経口治療的投与のためには、本発明の化合物は賦形剤を組み込んでもよく、摂食可能な錠剤、バッカル錠剤、トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁液、シロップ、ウエハなどの形態で使用される。]
[0199] 典型的に非経口投与のためには、本発明の化合物の溶液は一般に、適切にはヒドロキシプロピルセルロースなどの界面活性剤と混合した水中で調製できる。分散体はまた、アルコールを含有してまたは含有せずにグリセロール、液体ポリエチレングリコール、DMSO、およびそれらの混合物中で、および油中で調製できる。通常の保存および使用条件下では、これらの調製品は微生物の成長を妨ぐ保存料を含有する。]
[0200] 典型的に注射用途では、無菌の注射用溶液または分散体の即時調合のための本発明の化合物の無菌水溶液または分散体、および無菌粉末。]
[0201] 経鼻投与では、本発明の化合物は、エアロゾル、点滴薬、ゲル、および粉末として調合できる。煙霧剤調合物は、典型的に生理学的に許容可能な水性または非水性溶剤中の活性物質の溶液または微細懸濁液を含んでなり、通常、噴霧装置と共に使用するためのカートリッジまたは詰め替えの形態を取ることができる、密封容器内の無菌形態の単一または多回用量中で提供される。代案としては、密封容器は使用後の廃棄が意図される、単回投与経鼻吸入器または定量バルブを装着したエアロゾル計量分配装置などの単位定量供給装置であってもよい。剤形がエアロゾル計量分配装置を含んでなる場合、それは噴霧剤を含有し、それは圧搾空気、またはフルオロクロロ炭化水素などの有機噴霧剤などの圧縮ガスであることができる。エアロゾル剤形はまた、ポンプ噴霧器の形態を取ることもできる。]
[0202] バッカルまたは舌下投与のためには、本発明の化合物は、砂糖、アカシア、トラガカント、またはゼラチン、およびグリセリンなどのキャリアと共に、錠剤、ロゼンジまたは香錠として調合できる。]
[0203] 直腸投与のためには、本発明の化合物は、カカオ脂などの従来の坐薬ベースを含有する坐薬の形態で調合できる。]
[0204] 本発明の化合物は、単独で、または癌を治療するためのその他の薬剤との同時投与のために調合できる。したがって他の形態では、本発明の医薬組成物は、薬学的に許容できるキャリアまたは希釈剤、ここで開示される化合物または薬学的に許容可能なその塩、および例えばグルコース代謝阻害剤またはタキソールであるが、これに限定されるものではない別の抗癌剤を含んでなる。]
[0205] ここで使用される略語の意味を下に提供する。]
[0206] ]
[0207] ]
[0208] どのような限定も意図しない以下の実施例によって、本発明を例示する。]
[0209] A.本発明の化合物の合成
一般実験法
全ての出発原料、試薬、および溶剤は、商業的供給元から受領された状態で使用した。一般に無水反応は、窒素またはアルゴンなどの不活性雰囲気下で実施した。マイクロ波反応は、Biotage Initiatorマイクロ波反応装置によって実施した。反応の進行は一般に、UVによる254nmでの可視化を伴うMerckシリカゲルプレートを使用したTLCによって、分析的HPLCによって、またはLCMS(Bruker Exquire 4000)によってモニターした。ワークアップとは、ナトリウムまたは硫酸マグネシウム上での乾燥、濾過、および真空内濃縮を意味する。中間体または最終生成物のフラッシュカラムクロマトグラフィー精製は、EMD chemicalsからの230〜400メッシュシリカゲル60を使用して実施した。最終生成物は、時に分取逆相HPLCによって精製した。精製は、流速30〜50mL/分で20〜40分間にわたり、約5〜30%アセトニトリル/0.05%TFA水から70〜100%アセトニトリル/0.05%TFA水への勾配を使用して、Varian Monochrom 10u C−18逆相カラムを用いたVarian PrepStarモデルSD−1 HPLCシステム上で実施した。所望の物質を含有する画分を濃縮し、凍結乾燥して最終生成物を得た。プロトンNMRはBruker Avance III 400MHz分光計上で記録し、質量スペクトルはBruker Esquire 4000分光計を使用して得た。]
[0210] 出発原料の調製
1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−カルバルデヒドの合成




A.(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)メタノールの合成
窒素雰囲気下で、乾燥した丸底フラスコにLiAlH4(0.316g、7.90mmol)およびTHF(15mL)を装入した。次にメチル1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−カルボキシレート(1.0g、5.64mmol)を室温で10分間かけて小分けして添加し、反応を4時間にわたり撹拌しその時点で反応をEtOAc(5mL)で急冷して、混合物を氷水中に注いだ。混合物を10%H2SO4でpH=3に酸性化し、EtOAcで4回抽出した。合わせた有機物を鹹水で洗浄し、乾燥させて(MgSO4)溶剤を除去した。得られた褐色固体をEt2O中で沸騰させ、固形物を濾過して乾燥させ、標題化合物を淡褐色固体として得た(678mg、81%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.85(m,2H),7.47(d,J=8.4Hz,1H),4.79(s,2H);MSESI 150.0[M+H]+,理論値[C7H7N3O+H]+150.16。]
[0211] B.1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−カルバルデヒド
アセトン(25mL)中の(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)メタノール(0.860g、5.77mmol)の懸濁液をArを溶液中に泡立ててパージし、次にPDC(2.60g、6.92mmol)を20分間かけて小分けして添加した。反応を一晩(18時間)撹拌した。アセトンを真空内で除去し、固形物をMeOH中に溶解してシリカゲルを添加した。次にMeOHを除去し、シリカ乾燥してシリカゲルカラムに挿入し、生成物を1:1ヘキサン/EtOAcで溶出し、444mg、52%の白色固体を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 10.14(s,1H),8.55(s,1H),8.04(d,J=8.8Hz,1H),7.96(d,J=8.4Hz,1H);MSESI 148.0[M+H]+,理論値[C7H5N3O+H]+148.14。]
[0212] 1H−インダゾール−6−カルバルデヒドの合成




A.6−ブロモ−1H−インダゾール
DMSO(80mL)中の5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(40.6g、0.2mol)溶液を激しく撹拌しながら、N2H4×H2O(40mL、0.8mol)を15分間かけて滴下して添加した(反応が熱くなりすぎないように緩慢な添加)。得られた黄色スラリーを120℃(油温)で21時間加熱した。混合物全体を1Lフラスコに移し、空気中で10分間冷却してから、氷(300mL)および氷冷H2O(100mL)で急冷した。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。形成した沈殿物を吸引濾過によって収集し、H2O(100mLx2)、2M HCl(100mLx2)、H2O(100mLx2)、0.5M Na2CO3(100mLx2)、H2O(100mLx2)で完全にすすいで空気中で1時間、高真空下で2日間にわたり乾燥して、6−ブロモ−1H−インダゾール(30.05g、76%)を淡黄色固体として得た。MSESI 196.9[M+H]+,理論値[C7H5BrN2+H]+197.0。]
[0213] B.1H−インダゾール−6−カルバルデヒド
THF(240mL)中の60%NaH(10.0g、0.24mol)の懸濁液に、THF(280mL)中の6−ブロモ−1H−インダゾール(39.4g、0.2mol)の懸濁液を45分間かけて滴下して添加した。添加後、得られた混合物を室温で1時間撹拌し、暗赤色透明溶液を得てそれを−78℃に冷却した。s−BuLi(ヘキサン中の1.4M、300mL、0.42mol)を1時間かけて滴下して添加した。この添加中に追加的THF(130mL)を添加して、混合物の撹拌を継続した。添加後、得られた混合物を−78℃で75分間撹拌し、DMF(90mL)を滴下して添加した(注記:DMFの添加に際して反応は凝固し、混合物の撹拌を継続するために時折の加温が必要であった)。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、0℃に冷却した。固体NH4Clおよび飽和NH4Clを添加して反応を急冷し、pHを約7にした。生成物をEtOAc(800mL+200mL+300mL、合計1.3L)で抽出し、合わせた抽出物をH2O(300mL×3)で洗浄し乾燥させた(Na2SO4)。溶剤の蒸発によって暗赤色固体を得て、それをEtOAcで粉砕し(4回、最後の濾液をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した)、標題化合物(合計16.96g、58%)を黄色褐色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 13.62(s,1H,NH),10.12(s,1H,CHO),8.23(s,1H),8.17(s,1H),7.93(d,J=8.4Hz,1H),7.59(d,J=8.4Hz,1H);MSESI 147.0[M+H]+,理論値[C8H6N2O+H]+147.0。]
[0214] 3−ヨード−1H−インダゾール−6−カルバルデヒドの合成




DMF(15mL)中の1H−インダゾール−6−カルバルデヒド(2.00g、13.7mmol)、K2CO3(3.79g、27.4mmol)の溶液に、DMF(15mL)中のI2(5.91g、23.3mmol)の溶液を滴下して添加し、反応を2時間にわたり撹拌した。次にNa2S2O4(3.30g)/K2CO3(0.20g)/H2O(30mL)からなる水溶液を添加して、溶液を1時間にわたり撹拌した。次に溶液を氷水(300mL)上に注いで生成物を沈殿させ、真空濾過により収集して乾燥後に3.02g、81%のベージュ色粉末を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 10.11(s,1H),8.11(s,1H),7.74(d,J=8.34Hz,1H),7.62(d,J=8.34Hz,1H);MSESI 272.9[M+H]+,理論値[C8H5IN2O+H]+272.95。]
[0215] 3−ヨード−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インダゾール−6−カルバルデヒドおよび3−ヨード−2−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2H−インダゾール−6−カルバルデヒドの合成




CH2Cl2(70mL)および50%aq.KOH(20mL)中の3−ヨード−1H−インダゾール−6−カルバルデヒド(3.01g、11.1mmol)の懸濁液にテトラブチル臭化アンモニウム(36mg、0.111mmol)を添加して、溶液を0℃に冷却した。次に(2−(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(2.3mL、13.3mmol)を滴下して添加して、反応0℃で3時間撹拌した。次に溶液をCH2Cl2(200mL)を含有する分離漏斗に移して、有機層を鹹水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させて(MgSO4)溶剤を真空内で除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(100%CH2Cl2)によって精製し、2.88g、65%のN−1異性体(より高い溶出点)および757mg、17%のN−2異性体(より低い溶出点)を得た。N−1異性体:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 10.18(s,1H),8.11(s,1H),7.81(d,J=8.4Hz,1H),7.65(d,J=8.4Hz,1H),5.82(s,2H),3.60(m,2H),0.91(m,2H),−0.042(s,9H);MSESI 425.0[M+Na]+,理論値[C14H19IN2O2Si+Na]+425.02。
N−2異性体:1H NMR(400MHz,CD3OD)10.09(s,1H),8.31(s,1H),7.62(m,2H),5.91(s,2H),3.71(m,2H),0.92(m,2H),−0.039(s,9H);MS ESI 425.0[M+Na]+,理論値[C14H19IN2O2Si+Na]+425.02。]
[0216] N−メチル−2−オキソインドリン−5−スルホンアミドの合成




乾燥した丸底フラスコに、1mLのTHF中の2.0MのH2NMe溶液を装入した。次に2−オキソインドリン−5−塩化スルホニル(100mg、0.432mmol)を添加して、反応を一晩撹拌した。溶剤を除去して、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、93:7 CH2Cl2/MeOH)によって精製し、73mg、74%の褐色固体を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.73(d,J=8.8Hz,1H),7.72(s,1H),7.03(d,J=8.0Hz,1H),3.35(s,2H),2.52(s,3H);MSESI 226.9[M+H]+,理論値[C9H10N2O3S+H]+227.05。]
[0217] 6−アミノインドリン−2−オンの合成




2−(2,4−ジニトロフェニル)酢酸(1.0g、4.42mmol)、AcOH(10mL)、およびMeOH(5mL)の溶液をArで15分間パージし、その時点で10重量%のPd/C(100mg)を添加した。次に混合物をH2で短時間パージし、次に1気圧のH2下で一晩撹拌した。混合物をセライトパッドを通して濾過し、溶剤を真空内で除去して残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、90:10 CH2Cl2/MeOH)によって精製し、462mg、71%の褐色固体を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 6.95(d,J=7.7Hz,1H),6.37(d,J=7.8Hz,1H),6.34(s,1H),3.38(s,2H);MSESI 149.0[M+H]+,理論値[C8H8N2O+H]+149.07。]
[0218] N−(2−オキソインドリン−6−イル)アセトアミドの合成




THF(1mL)中の6−アミノインドリン−2−オン(30mg、0.202mmol)に、無水酢酸(19uL、0.202mmol)を添加した。2時間後、生成物をエーテルで沈殿させ、濾過し乾燥させて25mg、66%の白色固体を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.41(s,1H),7.16(d,J=7.0Hz,1H),7.00(d,J=8.0Hz,1H),3.49(s,2H),2.12(s,3H);MSESI 191.0[M+H]+,理論値[C10H10N2O2+H]+191.08。]
[0219] N−(2−オキソインドリン−5−イル)アセトアミドの合成




5−アミノインドリン−2−オン(50mg、0.34mmol)で置き換えたこと以外は、N−(2−オキソインドリン−6−イル)アセトアミドの合成手順に従って、標題化合物をベージュ色固体として調製した(46mg,71%)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.49(s,1H),7.31(d,J=7.0Hz,1H),6.83(d,J=8.0Hz,1H),3.52(s,2H),2.10(s,3H)。]
[0220] N,N−ジメチル−N’−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)スルファミドの合成




酢酸エチル/DMF1:1(2mL)中の5−アミノインドリン−2−オン(100mg、0.68mmol)に、塩化ジメチルスルファモイル(290mg、2.04mmol)およびDMAP(1mg)を添加した。72時間後に生成物をエーテルで沈殿させ、濾過し乾燥させて56mg、32%の白色固体を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.21(s,1H),7.16(d,J=7.0Hz,1H),7.00(d,J=8.0Hz,1H),3.53(s,2H),2.77(s,6H)。]
[0221] 1−イソプロピル−3−(2−オキソインドリン−5−イル)尿素の合成




酢酸エチル(1mL)中の5−アミノインドリン−2−オン(50mg、0.34mmol)に、イソプロピルイソシアネート(0.04mL、0.4mmol)を添加した。溶液を室温で16時間撹拌し、生成物をエーテルで沈殿させ、濾過し乾燥させて46mg、58%の黄色固体を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.31(s,1H),7.13(d,J=8.3Hz,1H),6.80(d,J=8.3Hz,1H),3.90−3.83(m,1H),3.51(s,2H),1.77(d,J=7.3Hz,6H)。]
[0222] N−(2−オキソインドリン−5−イル)メタンスルホンアミドの合成




DMF(1mL)中の5−アミノインドリン−2−オン(50mg、0.34mmol)に、塩化メタンスルホニル(51mg、0.51mmol)およびDMAP(1mg)を添加した。溶液を室温で16時間撹拌し、生成物をエーテルで沈殿させ、濾過し乾燥させて10mg、13%の黄色固体を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.22(s,1H),7.13(d,J=8.3Hz,1H),6.87(d,J=7.6Hz,1H),3.55(s,2H),2.91(s,3H)。]
[0223] 6−(ピリジン−3−イル)インドリン−2−オンの合成




n−BuOH(2mL)中の6−クロロインドリン−2−オン(100mg、0.60mmol)、3−(3,3,4,4−テトラメチルボロラン−1−イル)ピリジン(184mg、0.90mmol)、Pd2dba3(5.4mg、0.0060mmol)、および粉末K3PO4(252mg、1.2mmol)の混合物を排気し、Arを再充填することにより脱気した。ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(11.4mg、0.024mmol)をAr雰囲気下で添加した。反応混合物を密封して、マイクロ波照射下で撹拌しながら100℃で99分間加熱した。後に反応を室温に冷却して、脱気H2O(0.25mL)で処理した。混合物をマイクロ波照射下において110℃で1時間再加熱した。粗製反応混合物を減圧下で濃縮し、溶出剤としてDCM中のMeOH(0〜6%)を使用して、シリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物を淡黄色固体として得た(100mg、80%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δppm 8.77(d,J=1.52Hz,1H),8.52(dd,J=4.80,1.52Hz,1H),8.05−8.10(m,1H),7.52(dd,J=7.33,4.80Hz,1H),7.39(d,J=7.6Hz,1H),7.30(dd,J=7.71,1.39Hz,1H),7.17(s,1H),3.59(s,2H);MSESI 211.0(100)[M+H]+,理論値[C13H10N2O+H]+211.2。]
[0224] 3−ホルミル−1H−インダゾール−6−カルボニトリルの合成




DI−H2O(200mL)中のNaNO2(11.04g、160mmol)の溶液に、6−シアノインドール(5.68g、40mmol)を一度に緩慢に添加した。得られた懸濁液を室温で5分間撹拌した。滴下漏斗を通じて6N HCl(32mL、192mmol)を30分かけて滴下して添加したところ、pHは約1であった。得られた懸濁液を室温で4.5時間撹拌した後、400mLのEtOAcを添加した。さらに10分間撹拌して沈殿物を溶解させた後に2層が分離し、水層をEtOAc(150mL)で抽出した。合わせた抽出物をNa2SO4上で乾燥させた。溶剤除去により、6.864g(100%)の標題化合物を褐色(コーヒー色)固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 14.70(s,1H,NH),10.22(s,1H,CHO),8.38(s,1H),8.28(d,J=8.4Hz,1H),7.69(d,J=8.4Hz,1H);MSESI 172.0[M+H]+,理論値[C9H5N3O+H]+172.0。]
[0225] (E)−3−(2−(ピリジン−4−イル)ビニル)−1H−インダゾール−6−カルバルデヒドの合成




a)(E)−3−(2−(ピリジン−4−イル)ビニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
ベンゼン中の(50mL)中の4−クロロピリジン塩酸塩(3.28g、20mmol)の懸濁液に、40%NaOH(1.35mL)を添加した。得られた混合物を10分間超音波処理して濾過した。残留物を追加的ベンゼン(15mL)で処理し、超音波処理して濾過した。合わせたベンゼン層を乾燥させて(Na2SO4)4−クロロピリジンの溶液を得て、それをさらなる特性決定なしに使用した(下記参照)。ベンゼン(35mL)中のリン酸ジエチル(3.03g、22mmol)の溶液を新鮮に切断したNa(510mg、22mmol)で処理した。得られた混合物を30分間還流して(油温90℃)、0℃に冷却し、次にベンゼン中の4−クロロピリジン(上述のとおりに調製された)の溶液を10分間かけて滴下して添加し、処理した。添加後、得られた混合物をアルゴン下で3時間(油温100℃)還流し、次に室温に冷却した。濾過により不溶性の白色沈殿物を除去し、ベンゼン(20mL)ですすいだ。合わせた濾液を濃縮し高真空下で乾燥させて、3.5gのジエチルピリジン−4−イルメチルホスホン酸を無色の液体として得た。]
[0226] ジエチルピリジン−4−イルメチルホスホン酸をDMF(25mL)中に再溶解し、0℃に冷却した。tBuOK(3.36g、30mmol)を小分けして2分間かけて添加し、反応混合物は暗赤褐色になった。0℃で2分間の撹拌後、DMF(15mL)中の3−ホルミル−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(1.71g、10mmol)の溶液をピペットで滴下して5分間かけて添加した。得られた混合物を0℃で40分間に撹拌した後、氷、2N HCl(20mL)、およびH2O(20mL)で急冷した。室温で10分間の撹拌後、反応混合物を飽和NaHCO3でpH約8に注意深く塩基性化し、大量の黄色沈殿物が形成した。固体を吸引濾過により収集してH2Oですすいだ。高真空下での乾燥後、2.016g(82%)の標題化合物がベージュ色固体として得られた。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 13.90(s,1H,NH),8.60−8.54(m,2H),8.43(d,J=8.0Hz,1H),8.20(s,1H),7.93(d,J=16.0Hz,1H),7.70(d,J=4.0Hz,2H),7.58(d,J=8.0Hz,1H,7.55ppmにおける二重項で部分的に重なりあう),7.55(d,J=16.0Hz,1H,7.58ppmにおける二重項で部分的に重なりあう);MSESI 250.0[M+H]+,理論値[C15H11N3O+H]+250.1。]
[0227] b)(E)−3−(2−(ピリジン−4−イル)ビニル)−1H−インダゾール−6−カルバルデヒド
HOAc/ピリジン(3mL/6mL)中の(E)−3−(2−(ピリジン−4−イル)ビニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(246mg、1mmol)の溶液に、H2O(3mL)中の次亜リン酸ナトリウム(352mg、4mmol)の溶液を添加し、ラネーニッケル2400(H2O中のスラリー、0.2mL)がそれに続いた。得られた混合物を55℃(油温)で1時間加熱し、次に室温に冷却した。水(30mL)を添加して、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた抽出物をH2O(20mL×3)、鹹水(10mL)で洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。溶剤除去により、ピリジンを含有する黄色溶液を得た。H2O(60mL)を旋回させながら添加し、大量の黄色沈殿物が形成され、それを吸引濾過により収集してH2Oですすいだ。高真空下での乾燥後、標題化合物(75mg、30%)をベージュ色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 13.90(s,1H,NH),10.14(s,1H,CHO),8.57(d,J=5.6Hz,2H),8.40(d,J=8.4Hz,1H),8.20(s,1H),7.89(d,J=16.8Hz,1H),7.73−7.69(m,3H),7.55(d,J=16.4Hz,1H).MSESI 247.0[M+H]+,理論値[C15H11N3O+H]+247.1。]
[0228] ((E)−3−(2−(ピリジン−3−イル)ビニル)−1H−インダゾール−6−カルバルデヒドの合成




a)(E)−3−(2−(ピリジン−3−イル)ビニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
ベンゼン(75mL)中の3−クロロピリジン塩酸塩(6.54g、40mmol)の懸濁液に、40%NaOH(2.7mL)を添加した。得られた混合物を10分間超音波処理して濾過した。残留物を追加的ベンゼン(25ml)で処理し、超音波処理して濾過した。合わせたベンゼン層を乾燥させて(Na2SO4)、ベンゼン中の4−クロロピリジンの溶液を得た。]
[0229] ベンゼン(50mL)中のリン酸ジエチル(6.06g、44mmol)の溶液に、新鮮に切断したNa(1.02g、44mmol)を添加した。得られた混合物を30分間還流し(油温95℃)、次に0℃に冷却した。上で得られたベンゼン中の4−クロロピリジンの溶液を、滴下漏斗を通じてこの溶液に15分間かけて滴下して添加した。添加後、得られた混合物を2時間還流し(油温100℃)、LC−MSは反応完了を示した。室温への冷却後、不溶性白色沈殿物(NaCl)を濾過して除去し、ベンゼン(50mL)ですすいだ。濾液を高真空下で濃縮して乾燥させ、6.30gのジエチルピリジン−3−イルメチルホスホン酸を淡黄色液体として得た。]
权利要求:

請求項1
構造式、(式中、A環は任意に置換される5または6員環芳香族環であり、B環は任意に置換されるフェニル環であり、C環はX1〜X3の1つがNであり、X1〜X3の1つがNR5であり、X1〜X3の1つがNまたはCR6である、5員環複素環式芳香族環であり、Zは=N−または=CR3−であるが、ただしZが=N−であり、であり、R4がHまたはC1〜C6アルキルであれば、A環はフェニルまたは、ハロゲンまたはトリフルオロメチルで置換されたフェニルでなく、R3は−H、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルであるが、ただしR3がハロゲンであれば、はでなく、R4およびR5のそれぞれは独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)であり、R4およびR5によって表される基中の前記各アルキルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R4およびR5によって表される基中の前記各フェニルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R6は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、R’、−OR、−SR、−N(R)2、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R)2、−OC(O)N(R)2、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−SOR’、−SO2R’、−SO3R’、−SO2N(R)2、−NRS(O)R’、−NRSO2R’、−NRC(O)N(R)2、−NRC(O)ON(R)2、または−NRSO2N(R)2であり、各Rは独立して、水素、C1〜10脂肪族、フェニルまたは5〜6員環ヘテロアリールであり、前記脂肪族はハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、Rによって表されるフェニルおよびヘテロアリール基、およびRによって表される脂肪族基の置換基中のフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、またはN(R)2は、=O、=S、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、フェニル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される非芳香族複素環式基を形成し、各R’は独立して、C1〜10脂肪族、フェニルまたは5〜14員環ヘテロアリールであり、前記脂肪族は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)(非芳香族複素環式基)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)O(フェニル)、−OC(O)(C1〜C6アルキル)、−OC(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−OC(O)(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)、−S(O)2(C1〜C6ハロアルキル)、および−S(O)2(フェニル)からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R’によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基、およびR’によって表される脂肪族基の置換基中のフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、非芳香族複素環式基、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)(非芳香族複素環式基)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)O(フェニル)、−OC(O)(C1〜C6アルキル)、−OC(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−OC(O)(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)、−S(O)2(C1〜C6ハロアルキル)、および−S(O)2(フェニル)からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される)によって表される化合物、または薬学的に許容できるその塩。
請求項2
構造式、(式中、Y1、Y2、Y3、およびY4のそれぞれは独立して、−Nまたは−CHであり、A環およびB環は任意に置換される)によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項1に記載の化合物。
請求項3
(式中、A環およびB環は任意に置換される)から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項2に記載の化合物。
請求項4
(式中、A環およびB環は任意に置換される)から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項3に記載の化合物。
請求項5
構造式、(式中、A環およびB環は任意に置換される)によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項4に記載の化合物。
請求項6
R3が−H、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルであり、各R’が独立して、C1〜10脂肪族、フェニルまたは5〜6員環ヘテロアリールであり、前記脂肪族が、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R’によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基、およびR’によって表される脂肪族基の置換基中のフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれが独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される、請求項5に記載の化合物。
請求項7
A環が1つ以上の置換基Qaで任意に置換され、フェニルB環が1つ以上の置換基Qbで任意に置換され、QaおよびQbのそれぞれが独立して、ハロゲン、−X−R1、−NO2、−CN、−NCS、Ak1、Ar1、(C1〜10アルキレン)−Ar1、(C2〜10アルケニレン)−Ar1、−O−[CH2]p−O−、−S−[CH2]p−S−、および−[CH2]q−からなる群から選択され、Xが−C(O)O−、−C(O)−、−C(S)−、−OC(O)−、−C(O)N(R2)−、−C(S)N(R2)−、−OC(O)N(R2)−、−S(O)−、−S(O)2−、−SO3−、−SO2NR2−、−O−、−S−、−NR2−、−NR2C(O)−、−NR2S(O)−、−NR2C(O)O−、−NR2C(O)ONR2−、−N(R2)C(O)NR2−、−NR2SO2NR2−または−NR2SO2−であり、各R1が独立して、i)水素、ii)ハロゲン、−NO2、−CN、−NCS、Ak10、(C1〜10アルキレン)−Ar10、(C2〜10アルケニレン)−Ar10、−C(O)OR10、−C(O)R10、−C(S)R10、−OC(O)R10、−C(O)N(R11)2、−C(S)N(R11)2、−OC(O)N(R11)2、−S(O)R12、−S(O)2R12、−SO3R12、−SO2N(R11)2、−OR10、−SR10、−N(R11)2、−NR11C(O)R10、−NR11S(O)R12、−NR11C(O)OR12、−N(R11)C(O)N(R11)2、−NR11SO2N(R11)2、および−NR11SO2R12からなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるC6〜14アリール基または5〜14員環ヘテロアリール基、またはiii)ハロゲン、−NO2、−CN、−NCS、Ar10、−C(O)OR10、−C(O)R10、−C(S)R10、−OC(O)R10、−C(O)N(R11)2、−C(S)N(R11)2、−OC(O)N(R11)2、−S(O)R12、−S(O)2R12、−SO3R12、−SO2N(R11)2、−OR10、−SR10、−N(R11)2、−NR11C(O)R10、−NR11S(O)R12、−NR11C(O)OR12、−N(R11)C(O)N(R11)2、−NR11SO2N(R11)2、および−NR11SO2R12からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10脂肪族基であるが、ただしXが−S(O)−、−S(O)2−、−SO3−、−NR2S(O)−または−NR2SO2−であれば、R1は水素以外であり、各R2が独立して、R1、−CO2R1、−SO2R1または−C(O)R1であり、またはNR1と一緒に合わせると、=O、=S、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、フェニル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される非芳香族複素環式基を形成し、各R10が独立して、i)水素、ii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、(C1〜10ハロアルコキシ)C1〜10アルキル、(C1〜10アルコキシ)C1〜10アルキル、C1〜10ヒドロキシアルキル、C1〜10アミノアルキル、(C1〜10アルキルアミノ)C1〜10アルキル、(C1〜10ジアルキルアミノ)C1〜10アルキル、(フェニル)C1〜10アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜10アルキル、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜10ジアルキルアミノ、C1〜10アルコキシ、C1〜10ハロアルコキシ、C1〜10アルキルカルボニルオキシ、C1〜10アルコキシカルボニル、およびC1〜10アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるC6〜14アリール基または5〜14員環ヘテロアリール基、またはiii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜10ハロアルキル、C1〜10アルコキシ、C1〜10ハロアルコキシ、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜10ジアルキルアミノ、C1〜10アルキルカルボニルオキシ、C1〜10アルコキシカルボニル、C1〜10アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、前記フェニルがハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、各R11が独立して、R10、−CO2R10、−SO2R10または−C(O)R10であり、または一緒に合わせた−N(R11)2が、=O、=S、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される非芳香族複素環式基であり、各R12が独立して、i)ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、(C1〜10ハロアルコキシ)C1〜10アルキル、(C1〜10アルコキシ)C1〜10アルキル、C1〜10ヒドロキシアルキル、C1〜10アミノアルキル、(C1〜10アルキルアミノ)C1〜10アルキル、(C1〜10ジアルキルアミノ)C1〜10アルキル、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜10ジアルキルアミノ、C1〜10アルコキシ、C1〜10ハロアルコキシ、C1〜10アルキルカルボニルオキシ、C1〜10アルコキシカルボニル、およびC1〜10アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるC6〜14アリール基または5〜14員環ヘテロアリール基、またはii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜10ハロアルキル、C1〜10アルコキシ、C1〜10ハロアルコキシ、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜10ジアルキルアミノ、C1〜10アルキルカルボニルオキシ、C1〜10アルコキシカルボニル、C1〜10アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、前記フェニルがハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、各Ak1が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−N(R21)2、−C(O)N(R21)2、−C(O)N(R21)2、−NR21C(O)R21、−SO2R22、−SO2N(R21)2、−NR21SO2R22、−NR21C(O)OR21、−OC(O)N(R21)2、−NR21C(O)N(R21)2、−NRC(O)ON(R)2、−NR21SO2N(R21)2、−OR21、−SR21、C1〜10ハロアルコキシ、−C(O)R21、−C(O)OR21、および−OC(O)R21からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10脂肪族基であり、各Ak10が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各Ar1が、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、(C1〜10ハロアルコキシ)C1〜10アルキル、(C1〜10アルコキシ)C1〜10アルキル、C1〜10ヒドロキシアルキル、C1〜10アミノアルキル、(C1〜10アルキルアミノ)C1〜10アルキル、(C1〜10ジアルキルアミノ)C1〜10アルキル、−N(R21)2、−C(O)N(R21)2、−C(O)N(R21)2、−NR21C(O)R21、−SO2R22、−SO2N(R21)2、−NR21SO2R22、−NR21C(O)N(R21)2、−NRC(O)ON(R)2、−NR21SO2N(R21)2、−OR21、−SR21、C1〜10ハロアルコキシ、−C(O)R21、−C(O)OR21、−OC(O)R21、フェニル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるC6〜14アリール基または5〜14員環ヘテロアリール基であり、前記フェニルおよび前記5〜6員環ヘテロアリール5が、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ独立して任意に置換され、各Ar10が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜10アルキル)、−S(C1〜10アルキル)、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、(C1〜10ハロアルコキシ)C1〜10アルキル、(C1〜10アルコキシ)C1〜10アルキル、C1〜10ヒドロキシアルキル、(C1〜10アミノアルキル、(C1〜10アルキルアミノ)C1〜10アルキル、(C1〜10ジアルキルアミノ)C1〜10アルキル、(フェニル)C1〜10アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜10アルキル、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜10ジアルキルアミノ、C1〜10ハロアルコキシ、C1〜10アルキルカルボニルオキシ、C1〜10アルコキシカルボニル、およびC1〜10アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ独立して任意に置換されるC6〜14アリール基または5〜14員環ヘテロアリール基であり、各R21が独立して、水素、C1〜6アルキル、フェニルまたは5〜6員環ヘテロアリールであり、R21によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれが独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R21によって表されるアルキル基が、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、またはN(R21)2がハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、=O、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される非芳香族複素環式基を形成し、各R22が独立して、C1〜6アルキル、フェニルまたは5〜6員環ヘテロアリールであり、R22によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれが独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R22によって表されるアルキル基が、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、各pが1、2または3であり、各qが2、3、4または5である、請求項6に記載の化合物。
請求項8
各R2が−HまたはC1〜C6アルキルである、請求項7に記載の化合物。
請求項9
構造式、(式中、nおよびmのそれぞれは独立して、0、1または2であり、R4およびR5のそれぞれは独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)であり、R4およびR5によって表される基中の各前記フェニルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R4およびR5によって表される基中の各前記アルキルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R7は−H、F、Clまたはメチルであり、RおよびR’のそれぞれによって表される任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基は、独立して、任意に置換されるフラニル基、任意に置換されるイミダゾリル基、任意に置換されるイソオキサゾリル基、任意に置換されるオキサジアゾリル基、任意に置換されるオキサゾリル、任意に置換されるピラゾリル基、任意に置換されるピロリル基、任意に置換されるピリジル基、任意に置換されるピリミジニル基、任意に置換されるピリダジニル基、任意に置換されるチアゾリル基、任意に置換されるトリアゾリル基、任意に置換されるテトラゾリル基または任意に置換されるチエニル基であり、RおよびR’のそれぞれによって表される基の置換基中の5〜6員環ヘテロアリール基は独立して、フラニル基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、オキサゾリル、ピラゾリル基、ピロリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基またはチエニル基である)によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項8に記載の化合物。
請求項10
(式中、QaおよびQbの一方はハロゲン、−NO2、−CN、Ak1、Ar1、(C1〜10アルキレン)−Ar1、(C1〜10アルケニレン)−Ar1または−X−R1であり、QaおよびQbの他方はハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである)から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項9に記載の化合物。
請求項11
R4およびR5のそれぞれが独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)である、請求項10に記載の化合物。
請求項12
QaおよびQbの双方が独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである、請求項11に記載の化合物。
請求項13
から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項10に記載の化合物。
請求項14
から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項13に記載の化合物。
請求項15
構造式、によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項14に記載の化合物。
請求項16
から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項13に記載の化合物。
請求項17
Xが−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R2)−、−OC(O)N(R2)−、−SO2NR2−、−O−、−S−、−NR2−、−NR2C(O)−、−NR2C(O)O−、−NR2C(O)ONR2−、−N(R2)C(O)NR2−、−NR2SO2NR2−または−NR2SO2−であり、各R1が独立して、i)水素、ii)任意に置換されるフェニル基または任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各Ak1が独立して、任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各Ar1が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、−NR212、−C(O)NR212、−C(O)NR212、−NR21C(O)R21、−S(O)2R22、−SO2NR212、−NR21SO2R22、−NR21C(O)NR222、−NR21SO2NR212、−OR21、−SR21、C1〜6ハロアルコキシ、−C(O)R21、−C(O)OR21、−OC(O)R21、フェニル、ベンジル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基である、請求項7〜11および13〜16のいずれか一項に記載の化合物。
請求項18
各Ak10が独立して、任意に置換されるC1〜6アルキル基であり、各Ar10が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、ベンジル、フェニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基であり、各R10が独立して、i)水素、ii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各R11が独立して、R10、−CO2R10、−SO2R10または−C(O)R10であり、または一緒に合わせた−N(R11)2が、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、=O、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびアミノで任意に置換される5〜6員環非芳香族複素環式基であり、各R12が独立して、i)そのそれぞれがハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6脂肪族、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各R21が独立して、水素、C1〜6アルキルまたは任意に置換されるフェニルであり、各R22が独立して、C1〜6アルキルまたは任意に置換されるフェニルである、請求項17に記載の化合物。
請求項19
各R1が独立して、i)水素、ii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、Ak10、(C1〜10アルキレン)−Ar10、(C2〜10アルケニレン)−Ar10、−OR10、−SR10、−OC(O)N(R11)2、−N(R11)2、−C(O)NR11、−NR11C(O)R10、−N(R11)C(O)N(R11)2、−NR11SO2N(R11)2、−NR11SO2R12、−SO2N(R11)2、−OC(O)R10、−C(O)OR10、および−C(O)R10からなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、Ar10、−OR10、−SR10、−N(R11)2、−OC(O)R10、−C(O)OR10、および−C(O)R10からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各Ak1が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各Ar1が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基である、請求項18に記載の化合物。
請求項20
各R10が独立して、i)水素、ii)ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ独立して任意に置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各R12が独立して、i)ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ独立して任意に置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはii)ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各Ar10が独立して、そのそれぞれがハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基である、請求項19に記載の化合物。
請求項21
R1、R10、R12、R21、R22、Ar1、およびAr10のそれぞれによって表される任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基が独立して、任意に置換されるフラニル基、任意に置換されるイミダゾリル基、任意に置換されるイソオキサゾリル基、任意に置換されるオキサジアゾリル基、任意に置換されるオキサゾリル、任意に置換されるピラゾリル基、任意に置換されるピロリル基、任意に置換されるピリジル基、任意に置換されるピリミジニル基、任意に置換されるピリダジニル基、任意に置換されるチアゾリル基、任意に置換されるトリアゾリル基、任意に置換されるテトラゾリル基または任意に置換されるチエニル基であり、Ar1によって表される基の置換基中の5〜6員環ヘテロアリール基が独立して、フラニル基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、オキサゾリル、ピラゾリル基、ピロリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基またはチエニル基である、請求項20に記載の化合物。
請求項22
各構造式(II)、(III)、および(IV)のQaおよびQbの一方が独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OH、−O(C1〜C6アルキル)、−O(C1〜C6ハロアルキル)、−SH、−S(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6ハロアルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)ONH2、−NHC(O)ONH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)2、−NHSO2NH2、−NHSO2NH(C1〜C6アルキル)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)2または−NHSO2(C1〜C6アルキル)であり、各構造式(II)、(III)、および(IV)のQaおよびQbの他方が独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシであり、または構造式(VIII)、(X)、(XII)、および(XIII)中の各Qa、および構造式(IX)、(XI)、および(XIV)中の各Qbがそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OH、−O(C1〜C6アルキル)、−O(C1〜C6ハロアルキル)、−SH、−S(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6ハロアルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)ONH2、−NHC(O)ONH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)2、−NHSO2NH2、−NHSO2NH(C1〜C6アルキル)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)2または−NHSO2(C1〜C6アルキル)である、請求項9〜16のいずれか一項に記載の化合物。
請求項23
各構造式(II)、(III)、および(IV)のQaおよびQbの片方が独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、Ph、−CH2Ph、−C(O)Ph、−C(O)NH(Ph)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−SO2NH(Ph)、−SO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−O(Ph)、−S(Ph)、−NH(Ph)、−N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)(Ph)、−NHC(O)O(Ph)、−NHC(O)NH(Ph)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)ONH(Ph)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHSO2NH(Ph)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)または−NHSO2(Ph)であり、各Phが、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換され、各(II)、(III)、および(IV)のQaおよびQbの他方が独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシであり、または構造式(VIII)、(X)、(XII)、および(XIII)中の各Qa、および構造式(IX)、(XI)、および(XIV)中の各Qbが独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、Ph、−CH2Ph、−C(O)Ph、−C(O)NH(Ph)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−SO2NH(Ph)、−SO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−O(Ph)、−S(Ph)、−NH(Ph)、−N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)(Ph)、−NHC(O)O(Ph)、−NHC(O)NH(Ph)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)ONH(Ph)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHSO2NH(Ph)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)または−NHSO2(Ph)であり、各Phが、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基である、請求項9〜16のいずれか一項に記載の化合物。
請求項24
(式中、QaおよびQbの片方は、ハロゲン、−NO2、−CN、Ak1、Ar1、(C1〜10アルキレン)−Ar1、(C1〜10アルケニレン)−Ar1または−X−R1であり、QaおよびQbの他方はハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである)から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項9に記載の化合物。
請求項25
各R6が独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、R’、−OR、−SRまたは−N(R)2であり、各Rが独立して、水素、任意に置換されるC1〜6アルキル、任意に置換されるC2〜6アルケニル、任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜6員環ヘテロアリールであり、または一緒に合わせたN(R)2が、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、=O、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される非芳香族複素環式基であり、各R’が独立して、任意に置換されるC1〜6アルキル、任意に置換されるC2〜6アルケニル、任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜6員環ヘテロアリールである、請求項24に記載の化合物。
請求項26
R’が−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2(任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール)、−CH2−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−CH2−(任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール)、CH=CH−(任意に置換されるフェニル)または−CH=CH2−(任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール)である、請求項25に記載の化合物。
請求項27
R’が−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−(任意に置換されるピリジル)、−CH2−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−CH2−(任意に置換されるピリジル)、CH=CH−(任意に置換されるフェニル)または−CH=CH2−(任意に置換されるピリジル)である、請求項26に記載の化合物。
請求項28
R4およびR5のそれぞれが−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)である、請求項27に記載の化合物。
請求項29
R6が水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、−S(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6ハロアルキル)、アミノ、C1〜C6アルキルアミノ、C1〜C6ジアルキルアミノ、フェノキシまたはフェニルであり、R6によって表されるアルキルおよびアルコキシ基のそれぞれがハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換され、R6によって表されるフェニルおよびフェノキシ基のそれぞれがハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される、請求項28に記載の化合物。
請求項30
QaおよびQbの双方が独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシである、請求項29に記載の化合物。
請求項31
R6が任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜6員環ヘテロアリールである、請求項25に記載の化合物。
請求項32
R6によって表されるフェニルおよび5〜6員環ヘテロアリールが、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換される、請求項31に記載の化合物。
請求項33
R6が任意に置換されるフェニル基、任意に置換されるピリジル基、任意に置換されるピロリル基、任意に置換されるピラゾリル、任意に置換されるチアゾリル、任意に置換されるピリミジニル、または任意に置換されるチエニルである、請求項32に記載の化合物。
請求項34
から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項29に記載の化合物。
請求項35
から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項34に記載の化合物。
請求項36
から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項35に記載の化合物。
請求項37
から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項36に記載の化合物。
請求項38
Xが−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R2)−、−OC(O)N(R2)−、−SO2NR2−、−O−、−S−、−NR2−、−NR2C(O)−、−NR2C(O)O−、−NR2C(O)ONR2−、−N(R2)C(O)NR2−、−NR2SO2NR2−または−NR2SO2−であり、各R1が独立して、i)水素、ii)任意に置換されるフェニル基または任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各Ak1が独立して、任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各Ar1が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、−NR212、−C(O)NR212、−C(O)NR212、−NR21C(O)R21、−S(O)2R22、−SO2NR212、−NR21SO2R22、−NR21C(O)NR222、−NR21SO2NR212、−OR21、−SR21、C1〜6ハロアルコキシ、−C(O)R21、−C(O)OR21、−OC(O)R21、フェニル、ベンジル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基である、請求項24〜29および31〜37のいずれか一項に記載の化合物。
請求項39
各Ak10が独立して、任意に置換されるC1〜6アルキル基であり、各Ar10が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、ベンジル、フェニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基であり、各R10が独立して、i)水素、ii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各R11が独立して、R10、−CO2R10、−SO2R10または−C(O)R10であり、または一緒に合わせた−N(R11)2がハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、=O、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される5〜6員環非芳香族複素環式基であり、各R12が独立して、i)そのそれぞれが独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6脂肪族、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各R21が独立して、水素、C1〜6アルキルまたは任意に置換されるフェニルであり、各R22が独立して、C1〜6アルキルまたは任意に置換されるフェニルである、請求項38に記載の化合物。
請求項40
各R1が独立して、i)水素、ii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、Ak10、(C1〜10アルキレン)−Ar10、(C2〜10アルケニレン)−Ar10、−OR10、−SR10、−OC(O)N(R11)2、−N(R11)2、−C(O)NR11、−NR11C(O)R10、−N(R11)C(O)N(R11)2、−NR11SO2N(R11)2、−NR11SO2R12、−SO2N(R11)2、−OC(O)R10、−C(O)OR10、および−C(O)R10からなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)ハロゲン、ニトロ、シアノ、Ar10、−OR10、−SR10、−N(R11)2、−OC(O)R10、−C(O)OR10、および−C(O)R10からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各Ak1が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各Ar1が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基である、請求項39に記載の化合物。
請求項41
各R10が独立して、i)水素、ii)そのそれぞれがハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはiii)ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各R12が独立して、i)そのそれぞれがハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基、またはii)ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10アルキル基であり、各Ar10が独立して、そのそれぞれがハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基または5〜6員環ヘテロアリール基である、請求項40に記載の化合物。
請求項42
R1、R10、R12、R21、R22、Ar1、およびAr10のそれぞれによって表される、任意に置換される5〜6員環ヘテロアリール基が独立して、任意に置換されるフラニル基、任意に置換されるイミダゾリル基、任意に置換されるイソオキサゾリル基、任意に置換されるオキサジアゾリル基、任意に置換されるオキサゾリル、任意に置換されるピラゾリル基、任意に置換されるピロリル基、任意に置換されるピリジル基、任意に置換されるピリミジニル基、任意に置換されるピリダジニル基、任意に置換されるチアゾリル基、任意に置換されるトリアゾリル基、任意に置換されるテトラゾリル基または任意に置換されるチエニル基であり、Ar1によって表される基の置換基中の5〜6員環ヘテロアリール基が独立して、フラニル基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、オキサゾリル、ピラゾリル基、ピロリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基またはチエニル基である、請求項41に記載の化合物。
請求項43
各構造式(V)〜(VII)のQaおよびQbの片方が独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OH、−O(C1〜C6アルキル)、−O(C1〜C6ハロアルキル)、−SH、−S(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6ハロアルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)ONH2、−NHC(O)ONH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)2、−NHSO2NH2、−NHSO2NH(C1〜C6アルキル)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)2または−NHSO2(C1〜C6アルキル)であり、各構造式(V)〜(VII)のQaおよびQbの他方が独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシであり、または構造式(XV)〜(XV)、(XXI)〜(XXIII)、および(XXVII)〜(XXXII)中の各Qa、および構造式(XVIII)〜(XX)、(XXIV)〜(XXVI)、および(XXXIII)〜(XXXV)中の各Qbがそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1〜C6アルキル)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)2、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6アルキル)、−SO2N(C1〜C6アルキル)2、−OH、−O(C1〜C6アルキル)、−O(C1〜C6ハロアルキル)、−SH、−S(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6ハロアルキル)、−NH2、−NH(C1〜C6アルキル)、−N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)O(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)NH2、−NHC(O)NH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)ONH2、−NHC(O)ONH(C1〜C6アルキル)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)2、−NHSO2NH2、−NHSO2NH(C1〜C6アルキル)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)2または−NHSO2(C1〜C6アルキル)である、請求項42に記載の化合物。
請求項44
各構造式(V)〜(VII)のQaおよびQbの片方が独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、Ph、−CH2Ph、−C(O)Ph、−C(O)NH(Ph)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−SO2NH(Ph)、−SO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−O(Ph)、−S(Ph)、−NH(Ph)、−N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)(Ph)、−NHC(O)O(Ph)、−NHC(O)NH(Ph)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)ONH(Ph)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHSO2NH(Ph)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)または−NHSO2(Ph)であり、各Phが、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基であり、および各構造式(V)〜(VII)のQaおよびQbの他方が独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、メチル、メトキシ、ハロメチルまたはハロメトキシであり,または構造式(XV)〜(XV)、(XXI)〜(XXIII)、および(XXVII)〜(XXXII)中の各Qa、および構造式(XVIII)〜(XX)、(XXIV)〜(XXVI)、および(XXXIII)〜(XXXV)中の各Qbが独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、Ph、−CH2Ph、−C(O)Ph、−C(O)NH(Ph)、−C(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−SO2NH(Ph)、−SO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−O(Ph)、−S(Ph)、−NH(Ph)、−N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)(Ph)、−NHC(O)O(Ph)、−NHC(O)NH(Ph)、−NHC(O)N(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHC(O)ONH(Ph)、−NHC(O)ON(C1〜C6アルキル)(Ph)、−NHSO2NH(Ph)、−NHSO2N(C1〜C6アルキル)(Ph)または−NHSO2(Ph)であり、各Phが、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、およびC1〜C3ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で独立して任意に置換されるフェニル基である、請求項42に記載の化合物。
請求項45
(式中、R6は任意に置換されるフェニル、任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール、−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH2−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−(任意に置換されるフェニル)、−CH=CH−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−C(O)O(任意に置換されるC1〜6アルキル)、または−CH=CH−OC(O)(任意に置換されるC1〜6アルキル)である)から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
請求項46
から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項45に記載の化合物。
請求項47
から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項46に記載の化合物。
請求項48
(式中、R7は−H、−F、−Clまたはメチルである)から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項47に記載の化合物。
請求項49
(式中、nは0または1である)から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項48に記載の化合物。
請求項50
から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項49に記載の化合物。
請求項51
R4およびR5がそれぞれ独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)であり、R4およびR5によって表される基中の各フェニルがハロゲン、C1〜6アルキル、−O(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ハロアルコキシ、シアノ、およびニトロからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される、請求項45〜47のいずれか一項に記載の化合物。
請求項52
R6によって表される基中の5〜12員環ヘテロアリールが、ピリジル、チアゾリル、ピラジニル、チオフェニル、インドリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、およびピリミジニルからなる群から選択され、そのそれぞれが任意に置換される、請求項45〜51のいずれか一項に記載の化合物。
請求項53
QaおよびQbのそれぞれが独立して、ハロゲン、シアノ、−NR1R2、−NR2C(O)R1、−C(O)OR1、−OC(O)R1、−C(O)NR1R2、−NR2C(O)OR1、−N(R2)C(O)NR1R2、−OR1、−SO2NR1R2、−NR2SO2R1、C1〜6アルキル、フェニルまたは5〜12員環ヘテロアリールであり、QaおよびQbによって表されるC1〜6アルキルが、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、QaおよびQbによって表されるフェニルまたは5〜12員環ヘテロアリールが、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル)、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R1およびR2のそれぞれが独立して、−H−またはC1〜6アルキルであり、C1〜6アルキルが、ハロゲン、−OH、−SH、−O(C1〜3アルキル)、−S(C1〜3アルキル)、およびC1〜6ハロアルコキシからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R6によって表される基中のフェニルまたは5〜12員環ヘテロアリールが、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル)、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、−(CH2)0〜3−N−ピペリジニル、−(CH2)0〜3−N−モルホリニル、−(CH2)0〜3−N−ピロリジニル、および−(CH2)0〜3−N−(CH2)0〜3−ピペラジニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R6によって表される基中のC1〜6アルキルが、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される、請求項52に記載の化合物。
請求項54
R6によって表される基中のフェニルまたは5〜12員環ヘテロアリールが、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される、請求項53に記載の化合物。
請求項55
Qaがハロゲン、シアノ、−NR1R2、−NR2C(O)R1、−C(O)OR1、−OC(O)R1、−N(R2)C(O)NR1R2、−OR1、C1〜6アルキルであり、C1〜6アルキルがハロゲン、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、およびC1〜6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、Qbがハロゲン、C1〜3アルキル、C1〜3ハロアルキル、C1〜3アルコキシ、またはC1〜3ハロアルコキシであり、R6によって表される基中のフェニル、5〜12員環ヘテロアリール、およびC1〜6アルキルが、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−O(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、およびC1〜6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される、請求項53または54に記載の化合物。
請求項56
Qaが−OH、C1〜6アルコキシまたはC1〜6ハロアルコキシであり、R6によって表される基中のフェニル、5〜12員環ヘテロアリール、およびC1〜6アルキルが、ハロゲン、メチル、メトキシ、およびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に置換される、請求項55に記載の化合物。
請求項57
(式中、Qaは−H、ハロゲン、−NH2、(C1〜6アルキル)アミンまたはC1〜6アルコキシであり、R6はフェニル、5〜6員環ヘテロアリール、−CH=CH−(フェニル)、−CH=CH−(5〜6員環ヘテロアリール)、−C≡C−(フェニル)、−C≡C−(5〜6員環ヘテロアリール)であり、R6によって表される基中の各フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6アミノアルキル)、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、−(CH2)0〜3−N−ピペリジニル、−(CH2)0〜3−N−モルホリニル、−(CH2)0〜3−N−ピロリジニル、および−(CH2)0〜3−N−ピペラジニルで任意に置換され、N−ピペラジニルはC1〜6アルキルまたはC1〜6アシルで任意にN’置換される)から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項1に記載の化合物。
請求項58
R6によって表される基中の各ヘテロアリールが、ピリジニル、ピリミジニルまたはピラジニルであり、それぞれがハロゲン、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6アミノアルキル)、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、N−ピペリジニル、N−モルホリニル、N−ピロリジニル、およびN−ピペラジニルで任意に置換され、N−ピペラジニルがC1〜6アルキルまたはC1〜6アシルで任意にN’−で置換される、請求項57に記載の化合物。
請求項59
構造式、によって表される、請求項1に記載の化合物。
請求項60
(式中、各R6は独立して、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、R’、−OR、−SRまたは−N(R)2であり、各Rは独立して、水素、任意に置換されるC1〜6アルキル、任意に置換されるC2〜6アルケニル、任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜6員環ヘテロアリールであり、または一緒に合わせたN(R)2は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、=O、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、およびアミノからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される非芳香族複素環式基であり、各R’は独立して、任意に置換されるC1〜6アルキル、任意に置換されるC2〜6アルケニル、任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5〜14員環ヘテロアリールである)からなる群から選択される構造式によって表され、または薬学的に許容できるその塩である、請求項59に記載の化合物。
請求項61
R4およびR5がそれぞれ独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)である、請求項60に記載の化合物。
請求項62
QaおよびQbがそれぞれ独立して、ハロゲン、−NO2、−CN、Ak1、Ar1、(C1〜10アルキレン)−Ar1、(C1〜10アルケニレン)−Ar1、および−X−R1からなる群から選択され、各Ak1が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−N(R21)2、−C(O)N(R21)2、−C(O)N(R21)2、−NR21C(O)R21、−SO2R22、−SO2N(R21)2、−NR21SO2R22、−NR21C(O)OR21、−OC(O)N(R21)2、−NR21C(O)N(R21)2、−NRC(O)ON(R)2、−NR21SO2N(R21)2、−OR21、−SR21、C1〜10ハロアルコキシ、−C(O)R21、−C(O)OR21、および−OC(O)R21からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1〜10脂肪族基であり、各Ar1が独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基でそれぞれ任意に独立して置換されるフェニル基または5〜14員環ヘテロアリール基であり、Xが−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R2)−、−OC(O)N(R2)−、−SO2NR2−、−O−、−S−、−NR2−、−NR2C(O)−、−NR2C(O)O−、−NR2C(O)ONR2−、−N(R2)C(O)NR2−、−NR2SO2NR2−または−NR2SO2−である、請求項61に記載の化合物。
請求項63
R6が水素、ハロゲン、−N(R)2、任意に置換されるフェニル、任意に置換される5〜14員環ヘテロアリール、−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH2−CH2−(任意に置換されるフェニル)、−CH2−CH2−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−(任意に置換されるフェニル)、−CH=CH−(任意に置換される5〜12員環ヘテロアリール)、−CH=CH−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−CH=CH−OC(O)(C1〜C6アルキル)である、請求項62に記載の化合物。
請求項64
R4およびR5がそれぞれ独立して、−HまたはC1〜C3アルキルである、請求項63に記載の化合物。
請求項65
QaおよびQbがそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、−NR1R2、−NR2C(O)R1、−C(O)OR1、−OC(O)R1、−N(R2)C(O)NR1R2、−OR1、C1〜C6アルキルであり、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6ハロアルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニル、フェニルまたは5〜12員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、フェニルまたは5〜12員環ヘテロアリールが、ハロゲン、ニトロ、シアノ、−OH、−SH、−O(C1〜6アルキル)、−S(C1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、(C1〜6ハロアルコキシ)C1〜6アルキル、(C1〜6アルコキシ)C1〜6アルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、(C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルボニルからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R1およびR2がそれぞれ独立して、−H−またはC1〜C6アルキルである、請求項64に記載の化合物。
請求項66
薬学的に許容できるキャリア、および請求項1〜65のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を含んでなる、医薬組成物。
請求項67
構造式、(式中、A環は任意に置換される5または6員環芳香族環であり、B環は任意に置換されるフェニル環であり、C環はX1〜X3の1つがNであり、X1〜X3の1つがNR5であり、X1〜X3の1つがNまたはCR6である、5員環複素環式芳香族環であり、Zは=N−または=CR3−であり、R3は−H、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはC1〜C6ハロアルキルであり、R4およびR5のそれぞれは独立して、−H、C1〜C6アルキル、フェニル、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)または−S(O)2(フェニル)であり、R4およびR5によって表される基中の前記各アルキルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R4およびR5によって表される基中の前記各フェニルは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、およびC1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R6は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、R’、−OR、−SR、−N(R)2、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R)2、−OC(O)N(R)2、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−SOR’、−SO2R’、−SO3R’、−SO2N(R)2、−NRS(O)R’、−NRSO2R’、−NRC(O)N(R)2、−NRC(O)ON(R)2、または−NRSO2N(R)2であり、各Rは独立して、水素、C1〜10脂肪族、フェニルまたは5〜6員環ヘテロアリールであり、前記脂肪族はハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、Rによって表されるフェニルおよびヘテロアリール基、およびRによって表される脂肪族基の置換基中のフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、またはN(R)2は、=O、=S、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6アミノアルキル、(C1〜6アルキルアミノ)C1〜6アルキル、(C1〜6ジアルキルアミノ)C1〜6アルキル、(フェニル)C1〜6アルキル、(5〜6員環ヘテロアリール)C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルカルボニルオキシ、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルボニル、フェニル、および5〜6員環ヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される非芳香族複素環式基を形成し、各R’は独立して、C1〜10脂肪族、フェニルまたは5〜14員環ヘテロアリールであり、前記脂肪族は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、フェニル、5〜6員環ヘテロアリール、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)O(フェニル)、−OC(O)(C1〜C6アルキル)、−OC(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−OC(O)(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)、−S(O)2(C1〜C6ハロアルキル)、および−S(O)2(フェニル)からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R’によって表されるフェニルおよびヘテロアリール基、およびR’によって表される脂肪族基の置換基中のフェニルおよびヘテロアリール基のそれぞれは独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、非芳香族複素環式基、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ、−C(O)(C1〜C6アルキル)、−C(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)(フェニル)、−C(O)(非芳香族複素環式基)、−C(O)O(C1〜C6アルキル)、−C(O)O(C1〜C6ハロアルキル)、−C(O)O(フェニル)、−OC(O)(C1〜C6アルキル)、−OC(O)(C1〜C6ハロアルキル)、−OC(O)(フェニル)、−S(O)2(C1〜C6アルキル)、−S(O)2(C1〜C6ハロアルキル)、および−S(O)2(フェニル)からなる群から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される)によって表される化合物、または薬学的に許容できるその塩の治療的有効量を投与するステップを含んでなる、癌を有する対象を治療する方法。
請求項68
請求項1〜66のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩の有効量を対照に投与するステップを含んでなる、癌がある対象を治療する方法。
請求項69
癌が、肺癌、乳癌、大腸癌、脳癌、神経芽細胞腫、前立腺癌、メラノーマ、多形膠芽細胞腫、卵巣癌、リンパ腫、白血病、メラノーマ、肉腫、腫瘍随伴病変、骨肉腫、胚細胞腫、神経膠腫、および中皮腫からなる群から選択される、請求項67または68に記載の方法。
請求項70
癌が、肺癌、乳癌、大腸癌、脳癌、神経芽細胞腫、前立腺癌、メラノーマ、多形神経膠芽腫、および卵巣癌からなる群から選択される、請求項69に記載の方法。
請求項71
癌が乳癌である、請求項70に記載の方法。
請求項72
癌が基底細胞サブタイプ乳癌または管腔Bサブタイプ乳癌である、請求項71に記載の方法。
請求項73
癌が軟部組織癌である、請求項67または68に記載の方法。
請求項74
軟部組織癌が、線維肉腫、胃腸管肉腫、平滑筋肉腫、脱分化脂肪肉腫、多形性脂肪肉腫、悪性線維性組織球腫、円形細胞肉腫、および滑膜肉腫からなる群から選択される肉腫である、請求項73に記載の方法。
請求項75
追加的治療薬を同時投与するステップをさらに含んでなる、請求項67〜74のいずれか一項に記載の方法。
請求項76
追加的治療薬が抗癌剤である、請求項75に記載の方法。
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